2015年10月8日木曜日

顔ぶれにはそつがなく、政策には中身がない

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2015年10月 8日「顔ぶれにはそつがなく、政策には中身がない」


概要
『大臣の椅子は、政治家にとって魅力的なのだろう』
新内閣が発足するたびにそう感じます。大臣に任命された政治家からは、抑えようのない喜びが発せられていると感じます。
 政治家にとって『大臣になる』ことは、実利面でも心理面でも、大きな作用をするものだと思います。
『重要閣僚を留任させた』、『サプライズ人事がなかった』それから今回の内閣改造は“そつがない”という印象を受けます。
ただ『大臣の椅子をあたえるための内閣改造』という感があります。「一億総活躍社会」は、その理由づくりといった感があります。
それと、最近の安倍首相は、スローガンを印象付けることに傾注しているように感じられます。とにかくスローガンを掲げているように感じます。そのため中身がないように感じます。
 中身のないスローガンを担当する大臣は、『いったい何を担当するのだろう』という印象を受けます。
 安倍首相は「GDP600兆円、希望出生率1.8、介護離職ゼロ、この三つの大きな目標に向かって三本の矢を力強く放つための強固な体制を整えることが出来た」と話したそうです。
 この発言は、論理的にも表現の仕方からみても、少しおかしいと思います。以前の会見では、目標を定めたこと、それ自体を「三本の矢」という言い方をしていたと思います。
 今回の会見ではこの目標を実現させるための政策を「三本の矢」という言い方をしていると思います。
 ではその政策は何かというと、年内の出来るだけ早い時期に、『第一弾』を策定すると言います。つまり『矢』は、まだ示していないということだと思います。「新三本の矢」など存在していないということだと思います。
このところの安倍首相の会見は、『一国の首相のスピーチ』として見ると、まるで評価できない内容だと思います。