デスラーの最期は、とてもかっこいいと感じたものです。
「中心核を撃て」という言葉を残して宇宙に散っていくのです。
その言葉に従って、ヤマトは中心核にむかって波動砲を放ちます。そして白色彗星は破壊された、かと思いきや、それは星型都市の帝国を覆っていた彗星を消滅させただけでした。
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」が公開されたのは、僕が小学生高学年のころでした。
同級生のなかには、今でいう「マニア」のように「宇宙戦艦ヤマト」が好きな生徒が何人かいました。彼らは、初めて「宇宙戦艦ヤマト」が世に出たテレビシリーズからの大ファンだったように思います。
例によって記憶だけで書きますので、勘違いや思い違いがあるかもしれませんが、「宇宙戦艦ヤマト」の映画一作目は、テレビシリーズのいわば総集編だったと思います。
記憶が曖昧なのですが、僕はテレビシリーズの放送が始まった当初、「宇宙戦艦ヤマト」はあまり見ていなかったような気がします。
ただ印象に残っている場面がいくつもありますし、見たような気もしますので、人気が出てから見始めたのかもしれません。
テレビシリーズの「宇宙戦艦ヤマト」は、放送が始まってしばらくしてから人気が出たような気がします。はじめは関心がなかったものの、人気が出て同級生の間で話題になってから、僕も見るようになったということです。
また、もしかしたら本放送は見ていないかもしれません。
見覚えがあるのは、再放送や映画版一作目がテレビ放送されたときに見た可能性もあります。
それでも僕は「宇宙戦艦ヤマト」が大好きだった時期があります。ヤマトとデスラー艦のプラモデルを持っていて、空想のなかで映画の場面を再現させたり、その二隻を戦わせたりして楽しんでいた覚えがあります。
こうして思い出していると、あのプラモデルは、「さらば宇宙戦艦ヤマト」を観た後で購入したような気がします。
テレビシリーズはあまり見ていなかったのですが、映画二作目の「さらば宇宙戦艦ヤマト」は劇場で見ました。そこでヤマトが大好きになったように思います。
そうなると、もしかしたらこの映画を観た後で、一作目のテレビシリーズの再放送を見たのかもしれません。
つまり、生粋というか熱烈な”ヤマトファン”とはいえないと思います。そのため、映画二作目以降の作品には、あまり関心が高まらなかったのかもしれません。
ただ当時は、本当に心からヤマトが大好きでした。また、僕と似たような感じの”ヤマト好き”の子が何人もいたような気がします。
つまり、映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」によって、”ヤマト”に引き付けられた子供たちです。
思い起こしてみると、ほとんどの同級生が”ヤマト”を好きだったような気がします。”好き”の度合いに個人差があったと思いますが、”ヤマト”に対して批判的な声を聞いた記憶がないのです。
それは映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」が多くの子供たち、また多くの若者たちの心をつかんだといえるような気がします。
あの作品で印象深かったのは、強大な敵である白色彗星でした。そこで冒頭に書いたのですが、これを思い出したきっかけは、アイソン彗星です。
数日前から、アイソン彗星に関する話題を見聞きしています。
そこでふと、”「彗星といえば?」そう問いかけられたとき、自分だったらなにを思い浮かべるだろう”そんなことを思いました。
そして、それをアイソン彗星について書くときの、導入部に取り入れようと思ったのです。
思い浮かんだのは、「白色彗星」「中心核を撃て」「ペガサス流星拳」「ほうき星」「ハレー彗星」などの言葉です。
こうして書き表してみると、我ながら『見るからに発想力が乏しい』と感じてしまいます。数も少ないですし、なんとも浅はかというか、深みもひねりも知識もないという印象を受けます。
それにしても、主題はアイソン彗星ですので、簡単に触れるつもりで「白色彗星帝国」について書きはじめました。
ところがこんなに長くなってしまいました。
それでもアイソン彗星について、少しでも触れておこうと思い、一応インターネットで検索してみました。数日前から話題になっていますので、記憶違いや勘違いがあると恥ずかしいと思ったからです。
すると複数のサイトで、太陽に近づいて消滅したようだと書かれていました。