2015年2月28日土曜日

当事者

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2015年2月 28日「当事者」

概要

『ロシアは当事者ではない』『話し合いが必要だ』ウクライナ情勢に関して、ロシアはそのような趣旨の発言をすることがあります。
 確かにドネツク州とルガンスク州がウクライナからの分離独立を求めるのであれば、“当事者”は“ウクライナ中央政府”と、“ドネツクとルガンスクの両地方政府”となると思います。あるいは分離独立を訴えている住民たちだと思います。それが組織化されていれば、その代表とウクライナ政府が話しあいをするべきだと思います。
 現在ドネツク州とルガンスク州は、「人民共和国」を名乗っているのですから、何かしら統治する機構が存在しているのだろうと思われます。
 本来ならば、その機構とウクライナ中央政府が、分離独立に関して話しあいをするべきだと思います。
 政治的な交渉なくして戦闘の終結はないと思います。“停戦”ではなく、“終結”が必要なはずです。しかしドネツク州とルガンスク州には政治的な交渉をする能力がないように見られます。それは、荒くれ者に武器を与えて送り込み、結果的に政治的な能力のない者たちに権力まで与えてしまったロシアに責任があると思います。そしてロシアでも、それを自覚している人がいるように見られます。