昨晩、洗面台の水道が凍結していました。久しぶりだなと思ったのですが、“寒さ”を目で見える形で表しているようにも感じました。凍結した水道を目にしたことで、いっそう“寒さ”を強く感じられました。
子供のころ、水道が凍結することは、頻繁にありました。朝起きると、蛇口のつまみをひねっても水が出ないのです。水道管の中で水が凍ってしまうためです。
そうならないように毎晩少しだけ水を出したままにしていたのですが、うっかり忘れたことや、それほど寒くならないだろうと油断したときがあったのだろうと思います。
思い起こしてみると、もう何年もそのように水を出したままにしておくことはありません。
それでも水道が凍結することは少ないのです。水道管にも凍結の対策が施されているのだと思います。
それに個人的な感覚でいうと、子供のころのほうが寒かったような気がします。
ただそれはあくまでも感覚というか、個人的な印象です。子供では、寒いと感じた経験も、すごく暑いと感じた経験も、その回数はまだ少ないと思います。
また、家の気密性が今よりも良くなかったので、室温が今よりも低かったのかもしれません。
それに暖房器具の変化もあると思います。当時は、石油ストーブと豆炭こたつが我が家の暖房器具でした。ただそれは今でもあまり変わっていないと思います。石油ストーブがガスストーブになり、豆炭こたつが電気こたつになった程度です。
『やっぱり火は暖かいな』
ストーブに当たると、そう思うことがあります。ストーブなど火を使った暖房は、エアコンのヒーターなど電気による暖房よりも暖かいと感じるのです。
ストーブには手をかざすことが出来るからかもしれません。天井近くの壁に設置したエアコンではそれが出来ません。
電気ストーブは手をかざすことが出来ますが、発散される熱の強さは火を使ったストーブほど大きくないものが多いと思います。
火をつかう暖房には、ボイラーによる熱をパイプで循環させる仕組みなどもあると思います。
考えてみれば、電気の多くが火による熱で発電されているような気がします。エアコンや電気ストーブなど電気で暖める器具も、火を使っているといえるかもしれません。その火がずっと離れた場所にあるために、その存在を感じられないのかもしれません。
何回か書いているような気がしますが、暖を取る場合、火の熱を変換する度合いが小さいほど、暖かさが大きいような気がします。
“火”を直接的な使い方をしたほうが、あったかいと感じるのです。
ただそれはあくまで個人的な感覚です。科学的な根拠はなにもありません。
また、室内で火を直接的に使うには、ちょっとしたことで火事につながる危険性があると思います。一酸化炭素よる健康被害も注意する必要があると思います。
どちらも命に係わることになりかねないことです。
そう考えると、“火”を直接的に使う暖房器具も、電気による暖房も一長一短あるものだと思います。ひとそれぞれ適した器具を組み合せて使えばいいと思います。
そんななかでも個人的に感じるのは、昔は火を使った暖房が多かったため、暖房器具から発せられる熱は大きかったものの、家屋の気密性が低かったため、暖房器具の周辺しか暖かくなかったということです。
そして、当時はそれが当たり前のことだったのではないかと思います。
それに比べて、エアコンなどによる暖房は、室内のどこにいても同じように暖かくすることを求めているような印象があります。
火をつかう暖房と、電気を使う暖房、器具が違うのですから、使い方も違うのは当然なのかもしれません。善し悪しで語ることではなく、人それぞれ生活にあった組み合せで使っていればいいような気がします。
ここ新潟市の平野部では、現在積雪はありません。今冬も日本各地が大雪に見舞われていると聞きます。新潟県内でも積雪が多い地域があるようです。
また、この冬は寒さが厳しいという声もよく耳にします。大雪に関連した事故も起きているだろうと思います。寒いことで体調を崩す人もいるだろうと思います。
そんななかですが、この辺りについていうと、積雪が少なく気温も例年に比べて特に低いという感じはないような気がします。
ただこれも個人的な感覚なのですが、本格的な冬はこれからという気がします。真冬という時期は、二月だという感覚があるのです。数日前に気温が上がったとき、“冬も終わり近づいている”という声を耳にしたとき、“まだ二月だから、これからが冬本番だ”と思いました。
しかし振り返ってみると、このところ12月には冬らしさが強いような印象があります。
以前は、“年内はまだ冬の序の口”という感覚があったような気がします。ここ数年は12月から、寒くなって冬らしい気候になっているような感があります。
統計や記録などを調べたわけではありませんので、これもやはりあくまで個人的な感覚なのですが、なんとなく冬が前倒しされてきたような印象があります。
冬がくる時期が早くなって、その分早く去っていくように感じるのです。