2015年6月14日日曜日

実名報道を求める者の心理

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2015年6月 14日「実名報道を求める者の心理」

概要
[未成年は先が長く、更生する時間がある。過去の犯罪が広く知られると、更生の妨げになりかねない]そのような配慮から、犯罪の被疑者や、事故の加害者が未成年の場合、実名や顔写真を報じることが禁じられているのだと思います。
 ただ凶悪な犯罪では、実名で報じられることもあります。殊に近年では、『インターネットで晒されているのだから、週刊誌が伏せても意味がない』という声を聞きます。
【なぜ重大犯罪や凶悪な犯罪は、未成年の被疑者を実名で報道するべきなのか?】
『人でなしの犯人の顔を見てみたいという人が大勢いる』
『刑期をおえて社会復帰した後、再犯の恐れがないとはいえないので、実名を明かすことが市民に注意を促すことになる』
『報道は正確に真実を伝えるべきであり、実名で報じたほうが、重要性が伝わりやすかったり問題意識を喚起しやすかったりする』
『実名を晒すことで、社会的制裁をあたえるべきだ』
『法律だけでは被害者の無念が晴らされない。実名や顔を晒して社会的に制裁をあたえるべきだ』
『未成年なのだから親にも責任がある。しかし親を刑法で裁くことは出来ない。親には社会的政策をあたえるしかない』
『非人道的な犯罪をした者を、社会的に吊し上げることが抑止力になる』
『被害者の家族や遺族も苦しみ悲しんでいる。加害者の近親者も苦しみを負うべきだ』
 私刑を行う者の心理には、怒りの感情が強く関わっている場合が多いと感じます。自覚していないことも多いと思いますが、『悪者を吊し上げて懲らしめることで、怒りを発散させたい』『悪者を叩くことで、自分が正義の味方だと感じたい』という心理もあると思います。