2015年6月28日日曜日

大衆迎合体質の愚政

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2015年6月 28日「大衆迎合体質の愚政」

概要
ギリシャの政治は、かねてから大衆迎合体質が強いと聞きます。年金をばらまくなど、国民に甘い汁を吸わせることで、選挙で票を集めてきたということです。そんな体質が根付いてしまったため、ばら撒かなければ票が得られなくなっていたのだろうと思います。
しかしばらまき続けたのでは、財政が持たなくなるのは自明の理だと思います。結局、財政が破たん状態になったのだと思います。
こうなってしまうと、立て直すことは容易ではないと思います。財政緊縮は必要ですが、個人消費を冷え込ませるなど、経済を停滞させることになると思います。経済が落ち込むと税収が減ってしまうので、財政を立て直すには逆効果になることもあると思います。こうなる前に手を打たなければならなかったのだと思います。ただこうなったからには、国民の負担が重くなることは避けられないと思います。
しかし先の選挙では、欧州連合が求めている財政緊縮策の受け入れ拒否を公約に掲げた政党が多くの議席を獲得したそうです。そういう公約を掲げて選挙に臨むこと、それ自体が大衆迎合体質の表れだと思います。税制緊縮策を受け入れなければ、ギリシャの財政が立ち行かなくなることは、選挙の前から予見できたことだと思います。
案の定、財政緊縮策を受け入れざるを得ない状況になっていると思います。しかし受け入れ拒否を公約に掲げて票を集めた政治家は、そうするわけにいかないのだと思います。結局、財政緊縮策を受けいれるわけにはいかず、かといって受けいれざるを得ない状況になったのだと思います。その状況から逃げるために、国民投票をやると言いだしたように見えます。
 甘い言葉で国民を誑かしたツケを、『国民の判断にゆだねる』という名目で、国民に回しているように見えます。国民投票をやることで、債務不履行の責任の一端を国民に背負わせようとしているように見えます。
愚かな政治家による、次元の低い政治だと思います。