2015年6月22日月曜日

妄信

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2015年6月 22日「妄信」

概要
「事実です。絶対に間違っていません。ネットで拡散しているじゃないですか。それが事実だという証拠です」
 そんなことはないと思います。この観念は論理的ではないと思います。インターネットで不特定多数の人が同じことを書いていても、それは事実の証拠にはなりませんし、拡散していることが事実だとは限らないと思います。事実に反していることも多いと思います。
“信じる”それには人間性が強く関わっていると思います。人間は根拠が明確でなくても、強く信じることがあると思います。また論理的ではないことを信じ込んでしまうことがあると思います。
 ただ当人からすると『論理的に思考した結果、信じるにたると判断した』という場合もあると思います。
 しかし“考えること”それは自分が思っているほど冷静でなく、性格や感情が引っ張っていることが多いと思うのです。
 人間の思考は、感情や性格などの人間性や、利害関係や人間関係などの社会性が主導しているものだと思います。
おおざっぱな表現をすると、人は考える前に『信じたいこと』か『信じたくないこと』か、性格でなどで定めるのだと感じます。次に『信じたいこと』を信じ、『信じたくないこと』を信じないのだと感じます。それから思考すると思うのです。
そしてその思考は、“信じるための思考”であることが多いと思います。そのため、考えれば考えるほど、強く信じる傾向があると思います。一種の自己催眠といえるかもしれません。しかしそれを自覚している人はとても少ないと思います。
また自分が信じていることを、他者も信じるようにしむけようとすると、その行為によって自分自身が強く信じるものだと思います。

他者に信じ込ませるために“考える”、それによって持論に固執を強め、妄信を強めることがあると思います。