2015年6月20日土曜日

電車内に警察官やカメラを置くと

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2015年6月 20日「電車内に警察官やカメラを置くと」


概要
電車に私服警察官が乗っていることを告知したり、制服警察官が乗り込んで痴漢を警戒したりすれば、痴漢と抑止する効果があるかもしれません。しかし警察官でも満員電車で、痴漢の手を目視確認することは難しいと思います。それに警察官が見間違うこともあると思います。また痴漢犯の中には、巧妙に他人の犯行に見急かせる輩がいるかもしれません。
もし警察官が見間違えたとしても、痴漢として捕えたからには、警察官が見間違いを認めることは絶対にない、そう言い切れるような気がします。見間違った警察官の証言が、有罪の有力な証拠になることがあるような気がします。
もし電車内に監視カメラを設置しても、痴漢をしている手を撮影することは難しいと思います。ただ痴漢被害者の周囲にいた人物の顔を撮影することが出来るかもしれません。その映像によって周囲にいた人たちを特定し、痴漢行為を目撃していないかと質したり、痴漢として取り押さえた人物が痴漢行為をしたことを証言してくれないかと依頼したりすることが出来るかもしれません。
しかし監視カメラの映像から人物を特定するのは捜査機関が行うことだと思います。冤罪だった場合、冤罪被害者に不利になる可能性が高いと思います。
それに表情や仕草などが撮影されることで、それらが先入観になることがあると思います。例えば『隣の女性からの香水の匂いが強かったため、顔をしかめた』とか、『後ろに立っている人のバッグの角が脇腹にあたっていたかったので、手でかばっていた』などを、痴漢と関連づけて考えるということです。
人間は『こいつが犯人だ』と思い込んだら、どんな弁明も言い逃れのための嘘に聞こえることがあります。
警察官も例外ではなく、むしろ面子や意地や立場か、その思い込みを増幅させることがあると思います。