2015年6月1日月曜日

雑な政治

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2015年6月 1日「雑な政治」


概要
『安保関連法案は多岐にわたるため、憲法解釈の変更を閣議決定しても、法案を一つ一つ成立させていくには時間がかかるだろう』閣議決定で憲法の解釈を変えた当初、そういうものだと思っていた人も少なくなかったような気がします。
何事であれ、大きな変化を行うにはコストがかかるものだと思います。それを惜しむことで、問題がおこることもあるような気がします。時間もコストの一つだと思います。大きな変化をもたらそうとするなら、時間というコストがかかるのは当然だと感じます。
 しかし安保関連法案は、多岐にわたる法案をまとめて国会に提出したことから、時間というコストを掛けようとしてないと感じます。
また、あらゆる点において“無理やり感”が漂っていると感じます。安全保障に関する法案は、憲法による制約や根強い反対意見などがあり、一つの法案を作るだけでも難しいと思います。それを一まとめにするのですから“無理やり”だと感じられるのだと思います。多岐にわたる法案をまとめるためにも、制約を煙に巻くためにも、中身を曖昧にする必要があるような気がします。そうして作られた曖昧な内容と、捏ね繰り回した文言から、“無理やり”という雰囲気が発散している感があります。
そのような法案を十分に説明することは難しいと思います。与党議員も完全に理解しているのは、ごくわずかではないかと感じます。それでは政治家が国民に十分に説明することなど、出来ないだろうと思います。
端から国民に対して十分な説明をすることなど、考慮されていないという印象を受けます。
安保関連法案に関して、与党は非常に“雑なやり方”をしていると感じます。米国との関係からあまり時間を掛けられないのかもしれません。しかし、やはり傲慢さを感じます。