2015年6月26日金曜日

憎悪と差別

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2015年6月 26日「憎悪と差別」


概要
人間社会には差別が溢れていると言っても過言ではないかもしれません。人種や民族に対する差別、身体的特徴に対する差別、病気に関する差別、性に関する差別、部落など出身地や居住地に関わる差別など、人間社会には実に様々な差別があると思います。
 差別とは、大勢の側の人間が、少数の側の人間に対して行うものだと思います。また権力を有する者が、権力のない者に対して行うものだと思います。また社会的に地位が上の者が、自分より社会的に地位の低い者に対して行うものだと思います。つまり、差別は優位に立つ者が、そうではない者に対して行うものだと思います。
 そして差別には、憎悪が関わっていることが多いと思います。差別されている人たちは、差別している人間を嫌ったり憎んだりしていることが多いと思います。
 また差別する側の人間も、自分たちが差別している人間を嫌っていることが多いと思います。
 そして時に、憎悪による犯罪を起こす者がいると思います。無差別に無辜の人の命が奪われることがあると思います。そしてまた憎悪が高ぶるような気がします。
 憎悪には怒りの感情が含まれていることが多いと思います。他者を憎む気持ち、他者を忌み嫌う心理、それらは怒りの感情を掻き立てるものだと思います。
 憎悪と怒りは、近しい心理で、一体になっていることも多いと思います。憎悪を強めることで怒りが高ぶり、怒りが高ぶることで憎悪が強まることが多いと思います。
ところで人間社会にある差別の多くは“差別する”ために、差異が用いられているような気がします。本質的に差異の大小や、差異の内容は、あまり問題ではないのかもしれません。差別する根拠になれば差異はなんでもいいのかもしれません。