2015年6月8日月曜日

他者の主張に過剰反応する心理

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2015年6月 9日「他者の主張に過剰反応する心理」

概要
 考えていることや、感じていることを言葉で表現することは難しいものです。自分でも表現できてないと思うことも多いと思います。また自分では言いたいことを表現したつもりでも、それが伝わっていないことも多いと思います。
 インターネットでは言葉による表現やコミュニケーションの言葉が、短くなる傾向が見られます。長い文章のほうが、言いたいことを表現できるというわけではありませんが、短い文章では語彙が少なく、表現の仕方も乏しくなりがちだと思います。
上手く表現できないことや、言いたいことが伝わらないことで、感情的になる傾向が強まっているのかもしれません。
そして現代の人間は、他者が発する意見や主張などに、強い反応を示すことがあるような気がします。殊に自分の考えと違っている意見や、持論に反対している主張などに対して、です。
人間は持論に対する反対意見を見聞きすると、不安に近い感情を抱くことがあると思います。特にその反対意見が理にかなっていたり、多くの賛同が得られそうだと感じたりすると、不安に似た気持ちになりやすいと思います。
不安は怒りを掻き立てやすいと思います。それは生物としての本能的なものだと思います。現代の人間は、自分の考えに反対する主張に対して、怒りの感情を抱きやすく、攻撃性を高めやすい傾向があると感じます。
そのため現代の社会にあるあらゆる対立は、激化しやすく、収まりにくくなると思います。
昔から人は、賛同されると誇らしく感じ、自負心が満たされ、心地よく感じることがあると思います。
それに対して反対されると、持論を守ろうという意識が強く働き、強く反撥することが多いと思います。近年その傾向が強まっていると感じます。

反対意見や批判を、真摯に受け止め冷静かつ客観的に検討する、人間には非常に難しいことだと思います。近年、それが出来る人間は本当に稀だと思います。