2014年11月25日火曜日

実は弱点

社会では、利害関係や人間関係などが複雑に絡み合っています。
そのため“国民のためになる政策”も“国民のためにならない政策”も「明らかだ」と言い切ることは出来ないと思います。

しかし『本当は国民のためにならない政策だ』そう思いながら、推し進められることがあると思います。
 本心では『日本のためにならない』と考えているものの、反対することが出来ないこともあると思います。
軽減税率はそのような政策だと思います。

インターネットでは、軽減税率に反対する意見が数多く発信されています。
そのなかには感情的になって、政党や新聞業界を罵っているものもあります。
しかしとても論理的で冷静に、反対意見を表しているものもあります。
最大与党に属する政治家が、自身のホームページで軽減税率に反対していますが、非常に論理的で客観的で冷静な意見だと思います。
またテレビで見かける有名な経済学者が、わかりやすく納得のいく文章で軽減税率に反対しています。
ニュースサイトの記事などでも、論理的で冷静でわかりやすい反対意見がいくつも見られます。

それに対して、軽減税率を推し進める政党や、政治家や、業界団体の意見は、明らかに説得力に欠けると思います。
建て前を繰り返したり、本質的な論点を語らなかったり、よく読むと非常に身勝手な理論を振りかざしたり、そういうものばかりだと感じます。
そして、反対意見に対して、論理的に反論できていないように感じます。

つまり「軽減税率には反対です。国民のためにならないからです」そういわれると、ちゃんと言い返せないということです。
論理的に言い返すことが出来ないのに、軽減税率を推し進めていると感じます。

「軽減税率は国民のためにならない」と言われても、論理的に反論できないということは、『軽減税率は国民のためにならない政策だ』ということが「明らかだ」と言っていいと思います。
明らかに国民のためにならないのに、それ強引に進めていると言っていいと思います。

そうなると、それは阻止したほうが国民にとってプラスになると思います。
それには、インターネットによる選挙活動が有効だと思います。
上に書いたように、インターネットには軽減税率を論理的に冷静に反対する意見があります。

「軽減税率にはこのような反対意見があります。どうお考えですか」
軽減税率に賛成する候補者のツイッターやフェイスブックに、そのようなコメントをします。
その返答をSNSで拡散させ、個人のブログやウェブサイトで公開します。

軽減税率に関する様々な意見を見る限り、『軽減税率は国民のためになりません。反対です』という意見には、論理的に反論できないと思います。
『建て前を繰り返してはぐらかす』
『論点をすり替えてはぐらかす』
『意見をはっきりさせずにはぐらかす』
『黙ったままはぐらかす』
そのいずれかしかないだろうと思われます。
それをありのまま、SNSで拡散させ、ブログで公開します。

誹謗中傷をしなくても、そのまま広げることで、『軽減税率は国民のためにならないと知りながら推し進めている候補者だ』ということは、多くの人が感じられると思います。
『国民のためにならない政策を強引にすすめる政党だ』
『国民ためにならないと知りながら、賛成している候補者だ』
 それを国民に広く知らしめることが出来ると思います。

SNSがない候補者には、候補者自身ウェブサイトや政党のホームページに表示されたメールアドレスに直接質問すればいいと思います。
そして候補者や政党の返答を、ブログで公開したりSNSで拡散したりするのです。
パソコンやスマートフォンがあれば、誰でも簡単に出来ます。

当然ですが、野党から立候補した候補者にも、SNSで直接問いただします。
『インターネットを見ると、軽減税率は明らかに国民のためにならないという意見があります。どうお考えですか? 賛成ですか? 反対ですか?』
 賛成するようなら、政権は任せられないと思います。
賛成するようなら、野党としての存在意義もないと思います。
 
 多くの国民は軽減税率の効果と、それによるプラスとマイナスを認識していないと感じます。
 それは「軽減」という言葉から受ける印象が、理由のひとつだと思います。
 またマスコミが進めていたことで、マイナスが語られてこなかったからだと思います。
 今回の選挙は、インターネットを使って、国民の軽減税率に対する認識を正すいい機会になると思います。

『軽減税率は国民のためにならない』
候補者のSNSに質せば、いくらかしこいブレーンがついていても、反論できないと思います。
反論できなくても、軽減税率の導入を進めると思います。
決して取り下げることはないと思います。

『反論できないのに取り下げない』それは格好の攻撃材料になると思います。
『国民のためにならない軽減税率を強引に進める政党』ということを、広く知らしめることが出来るからです。
 それでも軽減税率を進めるしかないのですから、それは『叩かれる材料を抱えて戦わなければならない』ということになると思います。
 
“叩かれる材料を抱えている”
 それは“弱点がある”といえるかもしれません。

 弱点を突くのは、戦いにおける定石のひとつだと思います。