2015年3月2日月曜日

自給率と安全保障

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2015年3月 2日「自給率と安全保障」

概要

兵糧攻めは昔から行われている戦法だと思います。
『食料輸出国が輸出を止めるなど、ありえない。食料を輸出して外貨を得ているのだ。それに食料輸出国が輸出を止めることは人道に反する』
 そのような意見を目にしたり、耳にしたりすることがあります。
 今まではそうだったかもしれません。しかし世界的な食糧不足ということになると、状況は変わると思います。
『自国民を飢えさせ輸出するほうが、よほど非人道的だ。今は外国に売るほど食べ物がない』など、理由が付けられると思えます。
また世界的に食料不足になっている状況では、今まで輸入していた国が輸出を止めたからといって、すぐに他の国から輸入するわけにはいかないと思います。
食料を外国からの輸入に頼っている国は、輸出を止められたら、大きな痛手を受けると思われます。 
『食料が輸入されなくなるかもしれない』そう報じられることで、パニックが起こる可能性もあります。
人々が食料を確保しようと買占めが横行し、食料がさらに不足することが予想されます。
犯罪行為や暴動などが起こる懸念もあります。食料輸入国は、輸出している国が『食料の輸出をとめること』それ自体が大きな打撃になりかねないと思います。
人口増加によって世界的な食料不足になると、食料自給率の低さは外交上の弱みになると思います。

それは安全保障上の弱みでもあると思います。