2015年3月28日土曜日

現実的な食料自給力

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2015年3月 28日「現実的な食料自給力」

概要
食料の輸入が完全に止まっても、イモを中心に生産すれば国民が必要とするカロリーを賄えるそうです。
そのような数字を示すことは、外交や安全保障上意味があると思います。食料の輸入が止まったら国民が飢えてしまうとなると、それは外交上の弱みになります。有事の際でも国民が生きていけるだけの食料を国内で賄うことが出来るとなれば、弱みは軽くなると思います。
ただあまり現実的な数値ではないような気がします。また食料の輸入が一切止まってしまうという状況も、現実的ではないと思います。
しかし食料が不足する状況は長期的にも、短期的にも起こり得ると思います。世界の人口が増加するなか、新興国が食料確保のために食料から農地から買占めることはあり得ると思います。そこに投機目的に金が動くことで、食料の価格がどんどんつり上がっていくことは、決して非現実的な予想ではないと思います。
 またこの10年間を振り返ってみると、異常気象による不作のなどの理由で、何度も食料の値段があがったと感じます。
ところで食料自給率については、主にカロリーベースの計算法が取りざたされますが、生産額ベースの計算法もあり、数字は随分と違います。
どちらも『食料自給率』ですので、主張や持論に沿う数字だけを取り上げたり、都合のいい方の数字だけを重んじたりすることが目に付く気がします。

別の計算法による別の数字ですので、両方を示し、どちらも指標にすればいいと思います。