2015年3月22日日曜日

カルト化

エムズ日記は電子書籍で販売しています。
全文はそちらで。


2015年3月 22日「カルト化」

概要
地下鉄サリン事件を起こしたカルト教団は、ヨガ教室から始まったそうです。そのころから反社会的だったのか、あるいは当時はそのようなことはなかったのかわかりません。
ただカルトのなかには、元々は反社会的でも破壊的でもなかった集団があるような気がします。少数集団が大きくなる過程で、次第に、または急速にカルト化することがあるような気がします。
それには中心的人物の心理が大きく関わっていると思います。人間は、権威を得ること、権威を示すこと、権力を行使すること、他者を支配すること、それらに心地よさを感じるものだと思います。集団が大きく、上下関係が明確であると、この心地よさは強いと思います。また規律を厳格にすることや、教義を極端にすることは、上下関係を明確にすると思います。極端な教義と厳格な規律があることは、カルトにはよく見られる傾向だと思います。
そして外部から批判や非難されることで、むしろ信仰に固執し、集団は強く結束し、集団を守ろうという意識を強め、敵愾心や攻撃性を強めることがあると思います。
それが自己催眠のような心理的作用を及ぼすような気がします。意図せずに、マインドコントロールになっているということです。集団の中心的人物たちは、その状態で信者の心理を誘導していると感じます。その行為自体が、中心的人物たち自身のマインドコントロールになることがあるような気がします。

しかし外部の人間どころ、中心的人物自身も、それに気づいていないような気がします。それではマインドコントロールが解けるはずがないと思います。それを解かないと、カルトは解体しないような気がします。