2015年4月10日金曜日

脱法献金

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2015年4月 10日「脱法献金」

概要
「脱法」という言葉を国語辞典で調べると、『本来は法律が禁止していることなのに、法律に違反していないように行われること。法の網をくぐる』とあります。
 少し前、まさにそのように感じられることを、報道で見聞きした気がします。そしてその際に「法律上問題はない」という趣旨の言葉を耳にしました。思い起こしてみれば『カネに関する報告書に問題があるのではないか』『問題がある献金ではないのか』と質された政治家が、よく言う言葉だと感じます。
「法的に問題ない」という言葉には、“法的”でなければ問題がある、という意味合いが含まれることが多いと思います。
“法的”ではないとなると“道義的”や“倫理的”という言葉が思い浮かびます。つまり、『法律上問題はない』という言い方には、多くの場合『道義上問題がある』『倫理上問題がある』という意味合いが含まれていると思います。
 そう考えると、法律を作る立場の人間が『法律上問題ない』という趣旨の発言をすることは、それ自体かなり大きな問題だと思います。
『違法ではない。脱法だ』と言っているようなものだと思います。法律を作る立場の人間が、『法律には背いていないのだから、批判される筋合いはない』と言うのは、甚だしく大きな問題であり、批判されるべきだと思います。

『道義的に問題がある』のに『法律上問題ない』のなら、法律を変えなければならないと思います。『脱法』を『違法』にしなければならないと思います。それは政治家でなければ出来ないことだと思います。