2015年4月18日土曜日

度を越している

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2015年4月 18日「度を越している」

概要
 大国の国家元首であり、非常に強い権限が与えられるのですから、アメリカ大統領選挙は、世界にとって大変なことだと思います。
「大統領の任期が二年を切った」とい言葉を耳にすることがあります。しかし二年は任期の半分であり、政治にとって二年間は決して短くないと思います。その間、現職大統領が手掛ける政治の関心が薄れ、次の大統領選挙に政治の力が傾けられ、今の政治的課題に対する国民の意識が薄らぐことがあるように見えます。それらは、国にとって芳しいことではないと思います。
 アメリカの政治は、“一対一の対立構造”が根本にあると感じます。二大政党制はその一つだと思います。何と何が対立し、誰と誰が対立しているのか、とてもわかりやすい政治体制だと思います。そんなわかりやすい政治体制は、アメリカという国と国民性に向いているのだと感じます。
 しかし人間社会は、対立が激化し、先鋭化する傾向があると思います。米議会や大統領選もその傾向が見られると思います。二大政党制は、対立の激化と先鋭化を助長すると思います。
 対立が激化し先鋭化する議会では『対立のための対立』をすることが増え、激化し先鋭化する選挙は『選挙のための選挙』になっていると感じます。
『国民のため』『国のため』『政策のため』そういう意識が薄れているように感じます。

 しかし二大政党制も、大統領選も、あまりにも当たり前にアメリカにあるため、“負の影響”に気づけないように見えます。