2015年4月17日金曜日

こねくり回した文言

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2015年4月 17日「こねくり回した文言」

概要
初めて「ベースロード電源」という言葉を聞いたとき、文言をこねくり回しているという印象を受けました。ベースロード電源の意味は、『季節、天候、昼夜を問わず、安定して低コストで供給する電源。火力、原子力、ダムを用いた水力、地熱などの発電が該当する』ということのようです。
 ただインターネットで検索すると、国際的に「ベースロード電源」には『運転費用が安価』という意味合いが含まれており、殊に欧州では『建設費用が掛かっても、稼働時に低コストである』ことから、太陽光発電や風力発言がベースロード電源に属すると書かれているサイトがありました。そのことから「ベースロード電源」という言葉は、国際的に定義が明確な用語ではなく、専門用語でも学術用語でもないように感じられます。
 日本のベースロード電源は冒頭に書いた意味合いですが、その比率を現在の4割から6割に引き上げるべきだと、自民党は提言したそうです。
「ベースロード電源の比率を高める」ということは、即ち「原発の比率を高める」ということになると思います。
現時点で「原発の比率を高める」ということは、即ち「原発を動かす」ということになると思います。
また「ベースロード電源の比率を高める」いうことは、即ち「再生可能エネルギーの比率をさげる」ということになると思います。

やはり文言をこねくり回していると感じます。