2015年4月13日月曜日

「地方議会の役割のひとつ

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2015年4月 13日「地方議会の役割のひとつ」


概要
多数決は、少数派を切り捨てることを前提とし、それを受け入れた上で行わなければ、成り立たないと思います。
仮に柏崎刈羽原発の再稼働を、新潟県民で住民投票をして反対意見が上回ったとします。
 しかし柏崎市と刈羽村がそれぞれ、市民と村民で住民投票をしたら、両市村とも再稼働賛成意見が上回ったとします。
 そして、県の枠を超えて原発から半径80km以内にある自治体による住民投票をしたら、反対が上回ったとします。
 どの投票結果を“住民の意思”として尊重すべきか、意見が分かれると思います。ただ決定的な意見はないと思います。
 原発は国策だと思います。しかし立地する自治体とその周辺地域には、様々な影響があります。そうなると県民の声や意思を国に示し、国政に働きかけるのは、地方議会の果たすべき役割の一つだと思います。国政だから、県議会がやるべきことなどないというわけではないと思います。
 今回の新潟県議会選挙の選挙期間中、僕個人の目には、各候補者が柏崎刈羽原発の再稼働に対してどのような方針を持っていて、どのように取り組もうとしているのか見えませんでした。
 世界最大の原発がある新潟県の県議会議員の選挙なのに、その再稼働に関する取り組み方や考え方が争点にならないのは、それ自体が問題だと思います。選挙カーで名前を連呼しても、それで投票を決める人がどれだけいるのか疑問に感じます。個人的に、騒音をまき散らしているだけで、選挙活動をしている気分に浸っているという印象を受けました。
 選挙そのものの“質”が非常に低いと感じます。投票率が低いのも無理はないのかもしれません。