2015年4月16日木曜日

原発の危険性の認識

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2015年4月 16日「原発の危険性の認識


概要
戦争では敵国の政府中枢を攻撃したのでは、交渉相手をなくすことになり、収拾がつかなくなることがあると思います。泥沼となるか、殲滅するしかなくなると思います。そうなると、敵国の政治的中枢を直接攻撃するのではなく、国に大きな打撃を与える攻撃が模索されると思います。
 日本の原発は政権中枢から離れています。その原発が首都圏に電力を送電している場合、原発を破壊すれば首都圏の影響は大きいと思います。また原子炉を破壊すれば、原発が立地する地域は高濃度の放射性物質で汚染され人的被害がでるだけでなく、その地に人が近づかなくなると思います。広範囲で地域の機能を大きく減殺すると思います。それに、原発に対する軍事攻撃は、心理的に大きな打撃を与えると思います。
福島第一原発は事故から四年が過ぎた今でも、原子炉がどのような状況にあるのか、正確に把握している人間は、この世界にひとりもいないのだと思います。事故当初から、どうなっているかわからない状況で対処しなければならなかったとなると、現状より、もっと悪い状況になりかねなかったということになると思います。人類が経験したことがない事態に陥りかねなかったと思います。
原発が本質的に内在している危険性は、一般的に認識されているより、ずっと大きいのかもしれません。しかしそこから目を背けているような印象を受けます。
危険性を背負うだけの、利点があると考えられているからだと感じます。原発は非常に大きい事柄であるだけに、多岐にわたって、多くの権益が関わっていると思います。
ただ固定観念や硬直した思考によるところも小さくないと感じます。