2015年4月5日日曜日

腐敗集中運動

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2015年4月 5日「腐敗集中運動」


概要
「ハエもトラも同時に叩く」印象に残りやすい謳い文句だと思います。また俗にいう「キツネ」、すなわち海外に逃げていた腐敗官僚を取り押さえ厳しく罰しているようです。
 ただそれでは腐敗は撲滅されないと思います。決して叩かれないトラがいるからです。むしろそこに腐敗が集中すると見るべきだと思います。
 色々な方面から指摘されていますが、腐敗撲滅運動には権力闘争の意味合いが少なからず含まれていると思われます。実際、最高権力者の政敵に近い人物が、叩かれてつぶされていると見られます。当然ですが、最高権力者に近い人物は叩かれていないように見えます。
 それは権力者が、権力を振りかざすことで、さらに権力を強めているといえるような気がします。そしてそのやり方は、最高権力者である間こそもっとも強い威力を持つと思います。強い政敵をつぶすことは、強い権力がある時にやってしまおうと考えているのかもしれません。
 最高権力者が政敵を叩くと、権力が集中するということになると思います。権力が集中すれば、腐敗はそこに集まると思います。
 そして権力が集中するほど、腐敗を隠しやすくなると思います。いつの世も、独裁的な体制が強まると、あらゆる分野において不透明さが強まると思います。軍事もしかり、経済もしかりです。イメージに引かれて焦ることなく、見極めることが必要だと思います。