2015年7月13日月曜日

地方の声を国政に

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2015年7月 13日「地方の声を国政に」

概要
 日本は都道府県や市町村という括りで、地方自治が行われていると思います。都道府県は、人口に違いがあるため、同じ得票数でも人口の少ない県では当選し、人口が多い県では落選するということが起こると思います。国会議員は国民の代表者であるため、公平な競争率の選挙で選ばれるべきですが、地方の代表者という役割を担うため、一票の格差はる程度は容認せざるを得ないということだと思います。
 考えてみれば、矛盾を抱えていると思います。今まで、その矛盾を解消するために政治家が行ってきたことは、都道府県から選出される政治家の人数に差をつけることだと思います。しかしそれでは、どうやっても一票の格差が小さくならなくなっていると思います。根本的に変えなければならないと思います。
『国会議員はあくまでも国民の代表者であり、地方自治体の枠組みとは無関係に選出する』
『国会議員は国民の代表者でありながら、地方の代表者でもあるため、一票の格差を容認する』
 どちらかにしなければならないと思います。しかしせっかく衆議院と参議院があるのですから、役割を明確に分ければどちらも取ることが出来ると思います。
 衆議院議員はあくまでも国民の代表者と明確に定め、地域による一票の格差は出来るだけなくし、参議院は都道府県の代表者と明確に定め、地域による一票の格差は容認するということです。
 しかしそれは国会と選挙制度の大きな改革であり、政治家に高い資質と志がなければ出来ないと思います。そんな国会議員が皆無であるために、小手先の一時しのぎを繰り返したあげく、地方を軽んじる制度にするしかなくなっていたように見えます。

地方創生には、地方の声を国政に届けることが必要だと思います。地方創生などお題目に過ぎないことが、選挙制度改革からも窺える気がします。