2015年7月28日火曜日

権力闘争の果て

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2015年7月 28日「権力闘争の果て」


概要
ひとくくりに「権力闘争」といっても、様相は様々だと思います。力が拮抗し、時々小競り合いをする程度で、大規模な闘争にはならず、それが常態化していることもあると思います。
また、些細なきっかけから一気に対立が激化したものの、どちらも決定打に欠け、泥沼化することもあると思います。
また、どちらかが巧妙に争いを進めて、相手側を壊滅的な状況に追い込むこともあると思います。
また、当初は小競り合い程度で済ませるつもりだったのに、勢いがついてしまい、徹底的につぶしにかかることもあると思います。
中国の腐敗撲滅運動は権力闘争であるという指摘があるようです。共産党一党支配体制では、最高権力者の権力が相当に強いといわれます。相当に強い権力がある場所には、お金と争いが寄ってくるものだと思います。
そんな中で“大物”が“腐敗”によって失脚させられているようです。権力闘争において、“大物”を潰すということは、“本気でやりあう”意思の表れである場合があると思います。
ところで『腐敗撲滅』を振りかざして政敵を失脚させる、そういう権力闘争のやり方は、その権限を持つ者でなければ使えないと思います。
また、権限は持っていたとしても、常に自由にそれを振りかざすわけにはいかないと思います。そうなると振りかざせる時に、振りかざしてしまおうということもあると思います。
やはり『権限を持っている』ということは、それがない者と比べて権力闘争では有利だと思います。有利である状況にある間に、少しでも相手側の力を削ぎ、自分の力をつけようと考えることがあると思います。
それが勢いづき、最高権力者である間に、その力を存分に活用して、相手をつぶしてしまおうと考えることもあるかもしれません。
『はじめはそんなつもりはなかったのに、争っているうちに本気になった』そういうこともあると思います。