2015年7月30日木曜日

もうどうにも止まらない

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2015年7月 29日「もうどうにも止まらない


概要
 個人投資家はいわば素人で、政府の対策の効果に対する知識がなかったり、企業の経営状態をよく見てなかったりして、相場の動きだけに反応する人が多いような気がします。 そのため政府が対策を講じても、それ自体に対する動きは鈍く、相場が動き始めてから、一気に振れるという形になりやすいと思います。
中国企業の経営体質は、依然として健全とは言い難く、多くの利権が関与していると思います。それは、株価が経営実態を表していないといわれる理由の一つだと思います。そんななか、金融市場に政府が強く介入することで、中国経済はさらに実態が見えなくなると思います。
しかし金融市場を肥大化させたことで、経済に対する政府の関与は強まるばかりになると思います。そうならざるを得ないと思います。そして政府の関与が強まるということは、即ち中国経済は不透明さが強まるということです。しかしそれはもう止めようがないと思います。
ところで権力闘争は、適当なところで収めるつもりで、はじめることがあると思います。勢力が拮抗している場合など、徹底的に対立すると殲滅戦になりかねず、それを避けるため小規模の争いばかりを行うような状況があると思います。
そんな中、中国では腐敗が経済成長に悪影響を与え、経済が悪化するとそれが政治批判に向かうことが恐れられていたと思います。つまり腐敗撲滅は、中国が自国のために、国として取り組むべき課題だと思います。
しかし大抵の場合、腐敗とは、罰する者や、取り締まる者が、取り込まれているものだと思います。そうなると腐敗を撲滅するには、権力者が力を振るわなければならないと思います。
ただやはり、権力者は身内を叩くことはなく、対立陣営に打撃を与えることになるとおみます。
 それが権力闘争を激化させ、徹底的に叩くまで止められなくなることがあると思います。