2015年9月14日月曜日

醜態の余波の長さ

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2015年9月 14日「醜態の余波の長さ」


概要
『寄せ集めの政党には政権を任せるべきではない』
『多少強権的志向が強くても、強い首相でなければ政治が安定しない』
 前政権に対して、嫌というほどうんざりし、苛立ち、あきれはて、失望しまくったことで、多くの国民にそのような印象が強く根付いたと感じます。
国民が前政権にうんざりしていた時、次の政権を担う者として、めぼしい政治家が数人いたと思います。そのなかで一歩抜きんでることが出来たのが、今の首相だと思います。
“時勢に乗れた”という感があります。
 そして前政権による『寄り合い所帯はだめだ』『強いリーダーが必要だ』というイメージは、自民党所属議員の心理にも強く根付いたように感じます。
『政党内で対立や政争をしてはだめだ。それは政党の支持を落とすことになる。政党の支持率が落ちることは、多くの場合所属議員にとってマイナスになる。政党内で政争を起こさないためにも、強い総裁が必要だ』
 与党議員にそういう観念が強まったように見えます。そして、呆れるほど『長い物に巻かれている』のだと感じます。その点においても、今の首相は時勢が味方をしていると感じます。
強い批判があるものの、与党の支持率があまり下がらないのは、強く反対する人がいる一方、強く賛同する人もいるのだろうと思います。それと、なんとなく与党を支持している人も多いように感じます。
 前政権が国民と政治家に植え付けた、“与党内の政争に対する負のイメージ”は、一般的に認識されているよりずっと強いような気がします。
民主党のイメージが回復するには、どうしても長い時間がかかると思います。“身から出た錆”という側面もあると思いますので仕方ないと思います。
しかし、二の轍を踏みたがる政治家も少なからずいるように見えます。
そんなかで自民党だけは、民主党を半面教師にして上手くやっている感があります。