2015年9月21日月曜日

シリア内戦における大国

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2015年9月 21日「シリア内戦における大国」


概要
『独裁者を倒すだけでは、民主的な政治体制にはならない』しかし中東は、民主的な政治体制を確立することが難しい風土があるように感じます。
民族や部族などの意識がつよく、そこで対立があり、また宗教や宗派でも対立もあると聞きます。対立要素が潜在的に多いといえるかもしれません。
“対立気質”が強いから、“対立要素”が多いのかもしれませんし、“対立要素”が多いから、“対立気質”が強いのかもしれません。
民主主義のやり方である話し合いと多数決は、『争いの一つの形』といえるかもしれません。つまり民主主義は『争いを行う』体制といえるかもしれません。
 独裁による政治は、強権的に争いを抑え込むことが常に行われることが多いと思います。
“対立要素”が多々あり、“対立気質”が強い人たちに、『争う体制』である民主的な政治は、“対立意識”を強めさせるのかもしれません。
『民主的な体制の確立を目指す勢力を作ることが必要だ』、内戦が起こった直後からそういわれていたと思います。それを作ろうという働きかけもあったと思います。しかしその時点ですでに戦闘行為が始まっていたと思います。そうなると政治的な勢力は、即ち武装勢力ということになると思います。
ただでさえ“対立気質”が強い風土で、武装した勢力を取りまとめることは、非常に難しいと思います。
また民主的な政治体制つくりは、市民による後押しが必要だと思います。教育を受けており、生活水準もあまり低くない市民は、民主化を進める力の一つだと思います。
しかしそのような市民が難民となってシリアから脱出していると聞きます。
民主的な政治体制を作る土台が、さらにもろくなったといえるかもしれません。
 そんななか、二つの大国の働きかけが強まっていると聞きます。シリアを舞台とした大国の対立が激しくなると、泥沼はさらに深刻になると思います。本当に収拾がつかなくなるかもしれません。