2015年9月28日月曜日

東洋の国が台頭してきた時の欧米人の心理と感情と思考

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2015年9月 28日「東洋の国が台頭してきた時の欧米人の心理と感情と思考」


概要
現在、中国経済は成長に陰りが見え始めていると聞きます。それにしても近年の急速な経済成長によって、中国は国際的に存在感を強めたと思います。
また中国国民の自負心や自意識を強めたと感じます。日本も経済成長をしていたときはそうだったと思います。ただ中国の場合は、大国を志向する心理が強いように見えます。覇権主義とはいえないものの、それに近しい心理的な傾向だと思います。それにしても今の国際社会において、中国が覇権主義に走ることは、中国にとってマイナスが小さくないと、当の中国でも認識されていると思います。
 近代以降、経済に関する事柄は、外交において非常に大きな要素になっていると思います。近年の中国や、かつての日本の急速な経済成長は、外交上の武器になったと感じます。
欧米人には、『我が国は先進国である』『我々は先進国の国民である』『我々は文化的な水準が高い』という自負心や優越感を抱いていると感じます。このところの中国や、かつての日本が、経済成長を背景に国際的な存在感を強めると、無意識的に抵抗感のような感情が湧くことがあるように見られます。
 しかし上記したプライドが、その感情を抑え込むことがあると思います。
『急成長する国に悪い感情を抱く、それでは妬んでいるようだ。それは文化的な水準の高い我々がすべきことではない。東洋の国の台頭に対しても冷静に思考し、受け入れるべきだ。知性が高い我々にはそれが出来る』
欧米、殊に欧州では、そのような心理が働くことがあると思います。
経済面からすれば、経済大国となった中国と良好な関係を築くことが望ましいと思います。中国に警戒をしつつも批判は抑え、経済的な思惑から対立に至らないように言動に気をつけているように見えます。