2015年9月20日日曜日

時勢とマスコミ

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2015年9月 20日「時勢とマスコミ」


概要
 小泉元首相は、『もう一期、続けて欲しい』という声もあるなか、総裁の座を降りたのだったと思います。あの時点では、まだまだ人気が高かったものの、もう一期維持することは出来ないという読みがあったのだと感じます。
そこで人気が高いうちに、首相の座から降りた方が、彼個人にとっては得策だと踏んだのだと思います。その思惑は図に当たったように見えます。陰りが見えはじめた人気は、降りたことが潔い印象を与え、持ち直した感がありました。
しかし大人気の小泉元首相の後だったので、国民の目もマスコミも安倍首相はどうしてもくすんで見えたように感じます。なにかにつけて批判された感があります。
精神面は体調に影響を及ぼすものだと思います。持病があったそうで、安倍首相は一年ほどで退陣したのだと思います。
その安倍首相が返り咲いた要因には、本人の才覚や努力があったと思います。また、早めに総理を辞めたことで地盤の痛手が小さかったこと、早めに総理を辞めたことで政権を投げ出したというイメージが薄らいでいたこと、早めに総理を辞めたことで再起をめざす意欲が再燃したこと、早めに総理を辞めたことで再起する準備期間があったこと、などが有利に働いたように見えます。
また、早めに辞めたことで芯が完全に折れていなかったのかもしれません。
それと『前回は叩きすぎた。あれでは安倍首相は実力を出させなかっただろう。もう一度やらせてみてもいいだろう』、自覚している人もいれば、自覚していない人もいたと思いますが、マスコミにそのような意識が湧いていたと感じます。
 そして派閥は力を弱めており、党内対立をさける空気があり、自民党は長いもの巻かれる議員ばかりになったことが、安倍首相の権力を強めることに利したのだと思います。