2014年3月20日木曜日

人類は冷静さを失った末に深刻な争いを起こしてきた


“もし大国が軍を動かさなかったら、半島の状況はどうなっていただろう”

何事も『もし』などと考えても、不確定要素が無限にあるため、『こうなっただろう』という説も無限にあると思います。

それでは『もし』などと考えても意味はないかもしれません。

しかし今、頭の中がこんがらがっている人が少なくないような印象があります。そこで、意味がないかもしれないことを承知で『もし』と考えてみます。

どのような形であれ、半島は大国の味方になったような気がします。もし大国が軍を入れなくても、住民投票が行われ、大国への編入に賛成する票が圧倒的に多かったかもしれません。

大国が軍を入れようといれまいと、住民の大国への編入を求める声は高まり、それを行動に起こした可能性が高いような気がします。

 

ただもし大国が軍隊を一切動かさなかったら、外国が大国を非難することはなかったと思います。制裁を受けることもなかったと思います。

また軍を動かすことで、様々な衝突の危険性が発生したと思います。それは今も続いているように見られます。

軍を入れてしまったことは、心理的な面を含めて、緊張を高める要因だと思います。

こうして考えると、大国が性急に軍を動かしたことは政治的に大きな失策だったと思います。

文句をいわれなくても得られたものを、わざわざ批判される理由をつくってしまったといえるような気がします。

それに深刻な衝突の危険性を高めてしまった感があります。

 

しかしやってしまった失策を取り消すことは出来ないものだと思います。

失策は実行された、そのうえでこれからどうするか考えなければならないと思います。

これからどうするかを考えると、頭の中がこんがらがってしまいそうになるような気がします。

そんなときは、頭の中を整理する必要があると思います。

 

 まず、これからどのようになってはいけないのか考えると、とにかく血が流れてはいけないと思います。

 軍と軍の衝突、軍と民衆の衝突、民衆と民衆の衝突、それを避けるべきだと思います。

 近年、そのような衝突が起こると、事態は収拾できなくなることが多いと見られます。事態を収められないということは、血が流れ続けるということだと思います。

 それは当事者だけでなく、世界中の不利益になると思います。そう考えると、それを避けることは、世界中の利になるといえるかもしれません。

 

 そこで次は現状を整理して考えてみます。

 今から半島の大国編入をやめられるだろうか、やめたらどうなるだろうか、考えてみます。

 半島の住民感情、大国の国民感情は、半島の大国編入に対する支持が大きいと聞きます。それでは、編入をやめると大きな混乱が起こることもあり得ると思います。

 また、半島を有していた国としても、大国との関係の重要性を認識していて、それを断ち切るのは利益にならないと考えられているように見られます。

 それは連合にしても同じだと感じられます。また大国にしても、連合との関係、その間にある国との関係を悪化させるのは損だと認識しているような気がします。

 

 こうして考えると、これから向かうべき方向は、これ以上対立を深めないというところだと思います。

 冷戦は何十年も前のことだと思います。その冷戦が終結したといわれてから、すでに長い年月が過ぎていると思います。その間に世界は変わったと思います。

 冷戦構造は今の世界では成り立たないと思います。世界は当時より広く繋がっていると思います。そんな時代に、かつての冷戦構造を組み込むことは出来ないと思いますし、無理やり組み込めば、世界中であらゆる不利益が生まれるような気がします。

 

 これ以上対立を深めることなく、事態を収めるべきだと思います。

 半島は血を流すことなく大国に編入し、大国はそれ以上欲張ってはいけないと思います。

 それでも大国は制裁を受けなければならないと思います。

 それは軍を動かしたという、政治的な失策の代償といえるような気がします。

 何事もまずいことをした場合、代わりに痛い思いをするのは仕方ないと思います。

 ただ、制裁が大きいと世界に影響もあるでしょうから、大国にとって耐えられないほどの代償ではないと思います。

 それならば、制裁に対抗するより、受け入れるほうが得策といえるような気がします。

 

 連合と大国の間に挟まれた国は、これからもどちらとも付き合っていかなければならないと思います。

 間に挟まれている国は、間に挟まれているがゆえに、国内が割れやすいと思います。そうならないように、様々な角度から対応策を講じる必要があると思います。

 連合と大国は、間に挟まれている国を割るのではなく、まとめることに協力するべきだと思います。

 

 人類が行ってきた戦争は、感情によるところが思いのほか大きいような気がします。利権によるとされている戦争も、実は戦争を始める人間たちの感情が大きく作用していると感じるのです。

 それは、感情によって多くの血がながされ、多くの命が奪われたといえるかもしれません。

今の時点で最も控えるべきは「なめられている」とか「手ぬるい」などの言葉で感情を表すことかもしれません。

それは思考に冷静さを欠いている表れだと感じます。

人類は冷静さを失った末に深刻な争いを起こしてきたような気がします。