「口のなかが常に甘くないと気が済まない」
大分前に、テレビの街頭インタビューでそのような言葉を耳にしました。
詳しい番組内容は覚えていませんが、甘い食べものに関することを取り上げていたのだと思います。
上に書いた言葉は、甘いものをたくさん食べすぎるということを言っていたのだと思います。
つまり口のなかが常に甘くないと気が済まないので、途切れなく甘いものを食べつづけるということです。
その言葉を耳にして、『同じ人がいるんだな』と思いました。
僕もまったく同じことをすることがあるのです。
何度も書いているのですが、僕は甘いものが好きです。そしてついつい食べ過ぎてしまうことがあります。それも体調によくないだろうと思われるほど、大量に食べてしまうことがあるのです。
コンビニやスーパーで売っているケーキやシュークリームなどを、一度に何個も食べてしまうことがあります。
また、スーパーで売られている大袋入りの一口チョコレートやビスケット、チョコパイなどを、短時間で食べつくしてしまうことがあります。
それは医学的、科学的な知識がなくても、体に良くないだろうと思います。食べた後には胸焼けが長時間続くこともありますし、ひどい時は吐き気に近いことがあります。
それに、なんとなく頭がぼうとするというか、集中力を欠いていると感じることもあります。
血糖値が急上昇すると体に良くないなどと、耳にしたことがありますので、それが関係しているのかもしれません。
またそのように頭で考えることが、体調に影響を与えることもあるのかもしれません。
また体調の変化はそれほど大きくないものの、わずかな知識によって思い込んでいるようなときもあるのかもしれません。
頭では“こんなに食べたら体によくない”と考えているのですから、食べたいという気持ちがあっても、我慢する時もあります。
甘いものを大量に食べてしまうときは、我慢が出来ないときです。
体に良くないことと、思考が食べ過ぎを制止しようとしているのに、気持ちがそれを振り切ってしまう、そんな感があります。
そんなとき『口のなかが常に甘くないと気が済まない』と感じていることがあります。
チョコレートを一粒食べて、その甘味が口のなかからなくなると、物足りないというか、さみしいというか、『口のなかを甘くしたい』という思いが湧き、それを抑えられないのです。
そしてもう一粒を口に入れます。それを食べてしまうと、また一粒、そしてまた一粒と口に運び、一時間くらいで、大袋いりの一粒チョコレートを食べきってしまうことがあります。
『この一粒でやめよう』とか『これを最後にしよう』などと考えながら食べ続け、結局全部食べてしまうのですが、それでもまだ食べたいという気持ちがあるのです。
ただ、吐き気に近い胸焼けもありますので、さすがにそれ以上食べることはありません。しかしこのようなことを続けているうちに、いつか大袋入りのチョコ菓子を二袋や三袋、一時間以内に食べつくしてしまうことがあるかもしれません。
思考が制止しているのに、気持ちがそれを振り切るのですから、精神面が関わっているのだろうと思います。
食べたいと思っても、我慢できるというか、食べないこともあります。大袋に入ったチョコ菓子のうち、一つか二つだけを食べて、封をすることもあります。
その時にも『もっと食べたい』という気持ちがあるのですが、『食べ過ぎは体によくない』という思考で抑えられるのです。
思考の制止に、気持ちが従うことが出来ているといえるかもしれません。
大量に食べてしまうときは、なにかしらストレスを感じているのかもしれません。
数か月前に、新しいパソコンを購入したのですが、その設定がなかなか思うように進みませんでした。
メールソフトがあるのに送受信が出来なかったり、期間が残っているウィルス対策ソフトをインストールしたのに期限切れになってしまったり、プリンターをパソコンが認識しなかったり、インターネットテレビが見られなくなったりと、とにかくやることなすこと全てがすんなりと進みませんでした。
あの時、大袋いりチョコ菓子を数十分で食べきってしまったような気がします。
『甘いものは疲れをとる。甘いものは、気持を落ち着かせる。甘いものは脳の働きを活性化する』
そのような印象があります。そのように見聞きしたことがあるためだと思います。ただそれが本当に正しいのか、検証したことはありません。
またそのように感じた経験が何度となくあるように思います。ただそれは思い込みではないのか、検証したことはありません。
つまり正しい知識だとは限らないということです。
また仮に正しかったとしても、いくらなんでも大袋入りチョコレートを数十分で食べつくしてしまっては、心身によくないと思います。
頭ではそう考えているのに我慢できないことがあるのですから、人間は難しい生き物といえるかもしれません。
だから、感情に流され“よくない状況”に向かってしまうことを止めることが出来ないのかもしれません。