2014年6月27日金曜日

するべきことをしないのなら


個人的に、東京都議会の様子を目にすることは少ないと思います。ニュースなどで、みたことはあるような気がするのですが、具体的なことは何も思い出せません。

 それが先日、東京都議会の様子がテレビで頻繁に放送され、何度となく目にしました。

 ただニュースや報道番組の中で流されるのですから、短い時間でしたし、同じ場面ばかりだった感があります。

女性議員に対して、やじが飛ばされた場面です。

 

その様子を見ると、議員が質問を始めて間もないころだったように感じられます。ほとんどの番組はその様子を放送していました。

ただ番組によっては、女性議員が少し早口で質問している様子を映した映像が流されていました。その口調や表情から心理的な動揺が窺えた気がします。

また質問を終え、席について涙をぬぐっている様子も目にしました。

それにしても、東京都議会のほんの短い時間だけを、テレビの画面を通して目にしただけだと思います。

 

それだけでは、場の雰囲気などはわからないかもしれません。ただ、個人的に、非常に強い不快感を覚えました。

野次が女性に対する差別的な内容で、しかもそれが複数発せられ、さらにその野次に複数の議員が笑っている、そんな様子を目にすると、日本の首都の議会はこんなにも低次元なのかと、愕然とする思いがしました。

 

あくまでも短い映像だけをみた個人的な印象ですが、あの状況はいじめに通じる構造があると思います。

意図的ではなかったかもしれませんが、一人を取り囲み、大勢があざけるような笑いをぶつけている状況になっていたように見られます。

そのような状況では、一人で立たされているものは、心理的な打撃が思いのほか大きいと思います。

そして大抵の場合、大勢の側の人間は、一人の側の人間がうける精神面への打撃など、想像することすら出来ないものだと思います。

その一人が女性であり、大勢が男性である、それは性的な差別であるとともに、少数派のなかの一人を真ん中において、多数派の大勢が見下し、あざけり、責め立てる構図になっていたと感じます。

いじめでも見られる構図だと思います。

 

あくまでも短い映像だけを見た個人的な印象ですが、大勢の側の人間全員が謝罪をするべきだと思います。場の雰囲気に流されてつい笑ってしまった議員は、いじめにつながる構造の、いじめる側にいたように感じます。

いじめる側にいた人間全員が、一人の議員と、都民にあやまるべきだと思います。

また「産めないのか」という野次が発せられたそうですが、それを言った議員は辞めるべきだと思います。個人的には議員である資格はないと思います。

大勢で一人をあざける、そんないじめのような場の雰囲気のなかで、言語道断な内容の野次を発する人間は議員として不適格だと思います。この野次を発したこと自体も、自分は言っていないと嘘をついていることも、議員である前に人として恥ずべきことだといえるかもしれません。

 

また「早く結婚して欲しかった」というのは、その言葉自体女性に対しても、男性に対しても、軽々しくいっていいことでないと思います。

個人的に、まったく言い訳にならないだけでなく、この言葉を発したことも非難されるべきだと思います。これが言い訳になるという認識は間違っていると思います。

 

また、東京都議会は議会の責任において、野次を発した議員を特定し、罰するべきだと思います。

また、議会の各会派は、会派・政党の責任において徹底的に調査し、野次を発した議員を特定し、罰するべきだと思います。

それに場の雰囲気につられて笑った議員も、その場にいじめの構造をつくったのですから謝罪するべきだと思います。会派や議会は謝罪をさせるべきだと思います。

 

しかし俗にいう“幕引き”となった感があります。『すぐに、ほとぼりが冷めるさ』と思っているような印象を受けます。また『どうせこの辺で幕引きだろ』という雰囲気も感じます。個人的にとても嫌な感じがします。

都民は権利を行使したほうがいいような気がします。

名乗り出るべき議員が名乗り出ない。

謝罪をするべき議員が謝罪しない。

特定するべき会派がそれをしない。

改善するべき議会がそれをしない。

するべきことをしないのなら、選挙からやり直したほうがいいような気がします。

都民は東京議会解散の直接請求をしたほうがいいような気がします。

「この程度のことで?」という議員がいるとすれば、まさに認識不足だと思います。

 

一つの会派が多くの議席を占めていることが都議会の質を落としているのなら、選挙をすればそれが変わるかもしれません。

議員の資格ない言動をしたものが議員でいるであれば、選挙をすれば議員でなくなるかもしれません。

都議会が、議会としての責任を果たさないのならば、選挙すれが変わるかもしれません。

 あくまでも短い映像を見ただけの個人的な印象ですが、東京都議会の質の低さは「次の選挙まで覚えておきましょう」などという次元ではないような気がします。

 インターネットの呼びかけによって多くの署名が集まっていると聞きます。都議会解散の署名を集めたほうがいいような気がします。