2014年6月28日土曜日

恥ずべき


 東京都議会には、先進国の首都の議会とは思われないような“質”の低さを感じます。

東京都議会は、「産めないのか」という野次を発した議員を特定し、しかるべき処罰をするべきだと思います。

議会がそれをしないことを決定したのでは、日本の首都の議会の低次元さを世界中に示すことになっていると感じます。

 

また、東京都議会に議席をおくすべての政党は、野次を飛ばした議員を特定し、しかるべき処分を下すべきだと思います。

“この程度のことは、うやむやにしてしまえば、すぐに忘れられるだろう”

そんな雰囲気を都議会からも、政党からも、都民からも感じます。

東京都議選の投票率は低いと聞きますが、都議会議員の“質”が世界に対して恥ずかしいと感じられるほど低いのは、有権者の都政に対する関心の低さが一因なのかもしれません。

 

 出産は非常に繊細な事柄だと思います。一人の女性が子供を産むことは、周囲の人たちや、社会との関わり方などにも影響されると思います。

 男性との関係や、家との関係や、職場など、社会的な環境など、様々な事柄が出産に関わってくるような気がします。

 子供を産むことで、生活を大きく変えざるを得ない女性も多いと思います。それを望まない女性もいると思います。

 

 一人の女性が子供を産むことで、周囲も色々と影響を受けることがあると思います。その子の父親である男性、女性の両親や家族、など、色々と変わることがあると思います。

 しかしやはり子供を産む女性本人が、誰よりも大きな変化を感じるのではないかと思います。

 周囲がどんなに協力的でも、子供を産むのはその女性本人です。精神的にも、身体的にも、社会的にも色々と負うものがあるのではないかと思います。

 

 また出産したあと、どんなに周囲が協力的でも、子供を産んだ女性本人は色々と負うものがあると思います。

乳児を育てながら社会生活を送るとなると、電車にのること、買い物にいくことなど、それまで何でもないことをするのにも多くの苦労があると思います。

 

そして出産に関する考え方や感じ方は女性一人一人それぞれだと思います。

望まない出産をした女性もいると思います。望まない妊娠をして中絶をする女性もいると思います。それを何度も繰り返す女性がいるかもしれません。

望まない出産をしたあと、子育てが出来ず、子供と離れて生活している女性もいるかもしれません。

子供が欲しいと心から思っていたものの、実際に出産となると、思った以上に大変だと感じる女性がいるかもしれません。

子供が欲しいと心から願っていたものの、実際に子供を産んだあと、子育ての大変さに心が折れる女性がいるかもしれません。

 

結婚してから何年も子供が出来ず、周囲から気づかわしげな視線を感じている女性がいるかもしれません。

気づかいが人の心を痛めることがあると思います。しかしだからといって、無神経な言葉をかけるわけにはいかないと思います。周囲の人の中には、どう接すればいいのか迷いながらも、傷つけないように心がけている人がいるかもしれません。

その心遣いを重荷に感じている女性がいるかもしれません。しかし無神経に接して欲しいわけではなく、ではどのように接して欲しいのかと自問すると、なにも答え出ない女性がいるかもしれません。

 

子供が欲しいと心から願いながら、流産した経験がある女性がいるかもしれません。それを何度か繰り返した女性がいるかもしれません。

過去の流産によって、もう出産はしないほうがいいと医師から言われた女性がいるかもしれません。

子供が欲しいと心から願いながら、あきらめている女性がいるかもしれません。

 

子供が欲しいと心から願っているのに、妊娠しない女性がいるかもしれません。

妊娠しないものの、意識しすぎないほうがいいと心掛けている女性がいるかもしれません。

このまま妊娠できないのではないかという不安を募らせている女性がいるかもしれません。

なかなか妊娠しないため、不妊治療を受けることを決めた女性がいるかもしれません。

 不妊治療を受けも、なかなか妊娠出来ない女性もいるかもしれません。

 人工的な方法を使って出産することを選ぶ女性もいるかもしれません。

 それについて周囲には反対する人がいるかもしれません。

 女性本人にも、ためらいがあったかもしれません。色々な人に相談し、長い時間悩んで、その方法で出産することを決めた女性がいるかもしれません。

 

「産めないのか?」

 女性にそんな言葉をかけることは、人として恥ずべきことだと思います。もしこの言葉を投げられた女性が、妊娠や出産について悩んでいたら、ひどく傷つけることになるかもしれません。

 また女性に対してこんな言葉を発しながら、名乗り出ないのは、人として卑しいことだと思います。

 また女性に対してこんな言葉を発したのがどの議員なのか知りながら、黙っているのは人として軽蔑されるべきことだと思います。

 東京都議会はこのような野次を発した議員を許すべきではないと思います。

 政党はこのような野次を飛ばした所属議員を許すべきではないと思います。

 都民はこのような言葉を発した都議会議員を許すべきでないと思います。

 都民はこの件をうやむやにしようとしている政党を許すべきでないと思います。

 都民はこの件をうやむやにしようとしている都議会を許すべきではないと思います。