2014年7月7日月曜日

冷麦とそうめん

 昨日、ビスケットとクッキーの違いについて書きました。
「ビスケット」は小麦粉、糖類、食用油脂、食塩などの材料を使った焼き菓子の総称のようです。
 クッキーはそのなかに含まれ「ソフトビスケット」と呼ばれることもあるようです。
 また「ビスケット」の中には、ハードビスケットもあるようです。

「ソフトビスケット」と「ハードビスケット」という呼び方には、あまり聞き覚えがありませんで、インターネットで検索してみました。
 辞書サイトを見てみると、ソフトビスケットとハードビスケットでは、読んで字のごとく、かたさが違っており、それはグルテンなどの成分の違いによるようです。
 そのサイトには「クッキー」の言葉は使われていませんでした。
 
 そこでビスケットとクッキーの違いについて、改めて検索して見ました。
 3~4つのサイトを開いてみると、共通して書かれているのは、クッキーは「ビスケット」に含まれるということです。
手作りの風合いがあり、糖類と脂肪分を合わせて40%入っているものを「クッキー」と呼ぶと、いくつかのサイトに書いてありました。

 また一つのサイトには、かつて「クッキー」はビスケットより高級なイメージがあったとあります。高級感があるクッキーを、手ごろな価格のビスケットと一緒にされないように、明確に区別するようになったと書かれています。
 
それと「ビスケット」と「クッキー」を明確に分けているのは、業界団体による自主規制とあります。
そして「クラッカー」は、別の団体によって厳格に定義づけされているようです。
クラッカーも「ビスケット」の一種で、イーストや酵母をつかったものだそうです。
ちなみにクッキーにはイーストや酵母を使わないそうです。

 こうしてみると、スーパーやコンビニでは並べて売られているお菓子も、実は明確に分類されているということに気づかされます。
 そしてこのように決められているのなら、“まるでパウンドケーキのようなクッキー”や、“まるでミルフィーユのようなクラッカー”や、“まるでドーナツのようなビスケット”などが生まれることはないのだろうと思います。

またこの分類は日本の規格とのことです。
イギリスでは、日本で言う「ビスケット」と「クッキー」の区別はなく、「ビスケット」で総称されているようです。
アメリカでも日本で言う「ビスケット」と「クッキー」の区別はないようですが、イギリスとは違って「クッキー」と呼ばれるそうです。

アメリカで「ビスケット」というと、パンのようなやわらかく焼いたものを指すようです。日本のファーストフード店でも、それを「ビスケット」と呼んでいるCMを目にした覚えがあります。
ちなみにイギリスではそれを「スコーン」というそうです。日本でもそう呼ばれることが多いような気がします。

このようなことを書いていると、『そういえば、冷麦とそうめんの違いってなんだろう?』という疑問が湧いてきました。
少し前にインターネットの記事で読んだのですが、内容は忘れてしまいました。
そこで、インターネットで検索して見ました。

「乾麺」は太さによって分類されているとあります。
冷麦が、麺の長径1.3mm以上、1.7mm未満とのことです。
そうめんは、長径1.3mm未満とあります。
相当に細かい分類だと感じます。
ただ「乾麺」は機械でつくり、手作業で作るものは「手延べ干し麺」と呼ばれるようです。
この手延べ干し麺の規格では、コンマミリ単位はそれほど厳格ではないようです。

そこでふと思いました。
“冷麦とそうめんの乾麺を手に取ったとき、0.4mmの違いがわかるだろうか?”
“冷麦とそうめんを食べくらべた時,0.4mmの違いに気づくだろうか?”
わかるような気がします。細い麺ですので、一本は0.4mmの違いでも、束になると感じ取られるような気がします。
また食べ比べてみれば、太さの違いを感じると思います。

ただそれにしても“0.4mmの規格に分ける、必要性や理由があるのだろうか?”という疑問が湧いてきます。
そこで、またいつくかのサイトを見てみました。
確かなことはわかりませんでした。

時間をかけて多くのサイトをみれば、何か見つかるかもしれませんし、他の媒体でも調べてみればなにかわかるかもしれません。
今回はそのようなことはしていませんので、勝手に想像してみます。
そうめんと冷麦が明確に分けられているのは、生産地や生産者の伝統や自負心、また消費者の“慣れ”や“親しみ”が関わっているのかもしれません。
 もしそうだとすれば、それも日本の食文化のひとつだという気がします。
 微妙な違いでも、冷麦とそうめんの両方があっていいと思います。
 
 ところで、同じ食べ物でも地方によって呼び方が違っているときがあります。それが情報技術の発展などにより、同じ呼び方になる傾向があると感じます。

また呼び方は同じでも、地方によって作り方の違う食べ物があります。コンビなど全国展開している小売店の増加で、全国的に同じ作り方になる傾向を感じます。