2014年9月28日日曜日

御嶽山

 日本には火山が多いと聞きます。
 学校の授業で習った覚えがあります。また情報番組や特集記事などで目にすることも、しばしばです。「火山列島」とか「火山大国」などという言葉を耳にすることもあります。
火山が多いのですから、火山による災害が度々起きています。その都度、報道を見聞きします。

昨日、長野県と岐阜県の県境にある御嶽山が噴火しました。
これを書いている時点では、複数の人が怪我をされているようです。また山小屋などに避難して下山できずにいる方も大勢いるそうですし、火山灰に埋まったままだと思われる方も何人かいるようだと聞きます。
これまでに伝えられる情報だけでも、多数の人的被害が出ていることが窺えます。深刻な自然災害が起きていると感じます。

過去に報じられた火山噴火の映像の中には、記憶に残っているものがいくつもあります。
 その映像に衝撃を受けたのだと思います。また過去の出来事を振り返る番組や、火山や災害を取り上げた特集などで、何度も目にしているため自然に記憶に刻まれているのだろうと思います。

 それにしても今回の御嶽山の噴火の映像は、これまでに目にしたものは明らかな違いがあるように感じます
 どのような災害であっても、災害は、その場、その時によって様々なあり様を示すものだと思います。
 災害の映像も、すべて違っているものだと思います。それにしても今回の御嶽山の噴火の映像には、今まで目にしたことがないと感じることがあります。
それは多くの人間が映っていることです。

昨日の御嶽山には、大勢の人が登山をしていたそうです。300人以上だと報道で耳にしました。
例年多くの登山者が訪れるのだろうと思います。昨日もそうだったのだろうと思います。僕は登山をしませんが、御嶽山という名前は耳にしたことがあるような気がします。登山をする人にはよく知られた山なのかもしれません。
昨日も多くの人が、登山を楽しんでいたのではないかと思います。
その多くが、おそらくほぼ全員が、まさか御嶽山が噴火するとは、思ってもみなかったのではないかと思います。

山を登っていた人だけでなく、山小屋で働いている人も、研究や観測している人も、麓に近い町で暮らしている人も、昨日御嶽山が噴火するなど、頭の片隅にもなかった人がほとんどではないかと思います。
それが昨日、大きな噴火をしたのだと思います。
火山は観測者も近隣住民も予兆や前兆を捉えられないほど、いきなり大きな噴火を起こすことがある。火山はそのように噴火し得るものである。それを知らしめられた感があります。

『まさか今、この山が噴火するなんて』
 日本は火山が多いのですから、これからもそんなことが起きるかもしれません。
 そんなことを考えていると、富士山が思い浮かびました。
 世界遺産に登録されたことからも、少し前には富士山があらゆる媒体で盛んに取り上げられていた気がします。
 そのなかには、富士山の火山活動に関するものがいくつかあったと思います。

 日本にある火山の中でも富士山は、多くの人によって観測や研究されているのではないかと思います。
 専門的なことはわかりませんし、特に調べていませんが、耳に入ってくる話によると、すぐに富士山が噴火する可能性は低いようです。
 ただそれだけに、もし噴火したら大変なことになりそうな気がします。
今年はすでに富士山を登る期間が終わっているようですが、もし来年たくさんの人が登っているまさにその時、今の御嶽山のような噴火が起きたらと想像すると、大変な被害が出そうな気がします。

御嶽山の噴火では、登山していた方が撮影していた映像が報道で流されています。
それを見ると、はじめは驚き戸惑っているように見えます。おそらく多くの登山者は経験したことがない状況だと思いますので、無理もない気がします。
それでもすぐに深刻な事態であると察し、そこで判断を迫られている様子がうかがえます。
避難することを判断したように見えますが、山中では行動の選択肢がそう多くはないと思います。逃げたくても、逃げようがないという状況だった人も多かったのではないかと思います。

そしてあっという間に火山灰が降り注いできたように見えます。
熱風を浴びたという声も聞かれます。逃げなければならないと思いながらも、逃げようがなく、一瞬後には火山灰が降ってくるような状況では、強い恐怖心があったのではないかと思います。
まったく予測しておらず、一度も経験したことがなく、また対処するすべが限られている、そんな事態に直面した人も多いのではないかと思います。
そんなどうしようもないような状況下で、被害を被った人がいるのではないかと思います。


今後どうすればいいのか、すぐには思い浮かびません。ただ、おそらく色々とするべきことがあるのだろうと思います。