2015年5月12日火曜日

呪縛

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2015年5月 12日「呪縛」

概要
憲法を改正するべきだという人たちから、戦後トラウマを抱いているような印象を受けます。戦後70年が過ぎ、戦後生まれの人が増えているのに、今でも戦後トラウマを感じるのは、前の世代から植え付けたように見られます。そして次の世代に戦後トラウマを植え付けようと心血を注いでいるように感じます。それによって占領下の精神構造という呪縛に囚われていると感じます。
多くの国民は、歴史として過去を学び、未来に生かそうとしていると思います。しかし力を持つ政治家のなかに、過去の人たちから植え付けられた呪縛に自覚なく囚われている人たちがいると感じます。
今、三つの事柄について憲法を改正しようという動きがあるようです。まだ詳しい改正案は聞かれませんが、いずれも憲法を改正せずとも、関係する法律や制度を整備するなり、閣議決定で憲法の一部の解釈の仕方を変えるなりすれば、想定される事態には対処できるような気がします。 
 ところで、今の日本は急いで選挙制度改革を行わなければならないと思います。“その場しのぎ”ではなく、抜本的な改革が必要だと思います。そうなると、議会のあり方から考えなければならないと思います。しかし政党や政治家はみな、自分たちに有利になるようにしようとするため、話し合いは全く進まず、いかにして“その場しのぎ”をするかについて、時々話し合っているだけだと感じます。
 選挙制度改革も議会改革も、時間がかかると思います。だからすぐにでも本気で取り組まなければならないと思います。そして議会改革には、憲法を改正する必要が生じる場合があると思います。この場合の憲法改正は“中身”が理由だと思います。
 今、憲法を変えようとしている人たちは、『中身はなんて何でもいいので、とにかく憲法を変える』それ自体を目的とし、執念を燃やしている人たちばかりに見えます。

 憲法はそのような人たちによって、変えられてはいけないと思います。