2015年5月19日火曜日

短文化によって

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2015年5月 19日「短文化によって」

概要
最近のテレビでは、インターネットを使って視聴者からコメントを募り、それを今この瞬間の視聴者の声として取り上げている様子をよく目にします。
インターネットでは、随分前から投稿コメントを目にしていると感じます。そんな中、動画投稿サイト利用者の平均年齢を耳にしました。28.4歳とのことです。改めて若者が中心なのだと思ったのですが、コメントを投稿する人の平均年齢は15.4歳だそうです。中高生が圧倒的に多いようです。
 動画投稿サイトのコメントは、他愛もない一言を発したり、それを読んだりすることが楽しさを感じるのだろうと思います。
 しかし報道や社会的な記事に対するコメントを見ると、眉をひそめてしまうものが多いと感じます。内容や言葉使いなどの表現の仕方など、様々な点で好ましくないと感じることがあります。
ところで、インターネットには消して欲しいと訴えても、長い間残ることもあれば、一瞬で消えていくものもあると思います。投稿コメントは後者だと思います。一瞬で消えていく言葉には重みがないと思います。そして投稿する人の多くはそれを承知していると思います。しかも無記名ですので、通常ならコメントを投稿した人物が特定されることはないと思います。
それでは自分の言葉に責任を感じないと思います。コメントの内容も表現も深く考えられることは少ないと思います。そんな言葉の応酬は、対立を激化させると思いますし、怒りの感情を掻き立てると思います。

しかしインターネット全体の風潮として、長い文章が敬遠され、短い文章で発信されることが増えているような気がします。