2015年5月7日木曜日

道具を作りだし、それを使うことで

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2015年5月 7日「道具を作りだし、それを使うことで」

概要
石斧や石槍の柄は、投げやすくすることを目的としてつけられたのではないかと思っています。人類は二足歩行をするようになって走る速度が遅くなり、獲物に追いつけなかったため、人類が狩猟を初めたかなり早い段階から、投げる武器を使っていたと思うのです。
道具を使うこと、道具を作りだすこと、それは人類の脳が発達した大きな要因だといわれています。石器など狩猟道具を作るとき、脳は論理的な思考をしていたと思います。石を叩いて鋭利にしていくとき、どのような角度で、どれくらいの力で打撃を与えれば、どのような割れ方をするか考え、木の柄を付ける際には外れないようにするにはどうやってしばりつければいいか論理的に思考していたと思います。
ただそれだけでなく想像力も働かせていたと思います。石を叩いた際の割れかたや、石器を使って獲物をしとめる様子を思い描きながら、それに適したものを作ろうとしていたと思います。
それに、どのような形の石器が有効に獲物をしとめることが出来たか、思い出すことが不可欠だったと思います。つまり記憶する力と、記憶を引き出す力が必要だったと思います。
そして、さらにいい道具を生みだそうと考えを巡らせたと思いますし、さらに有効な道具の使い方を考えだそうとしたと思います。
それにも、想像力や論理的な思考や記憶力を働かせていたと思います。それが脳を発達させたのだと思います。

そうなると、その道具の様態や、使い方が変わることは、脳の変わり方に影響があると思います。石器を使ったり作ったりしていたころの人類と、スマートフォンやパソコンを使っている現代人とは、脳に違いがあるだけでなく、“脳の変わり方”にも違いがあると思います。