2015年5月4日月曜日

既成概念を押し付けているだけ

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2015年5月 4日「既成概念を押し付けているだけ」

概要
個人的に少子高齢化は、『“結婚し家庭を持つ”という既成概念に対する抵抗感が、顕在化した』という印象があります。
『家庭を持つより単身のほうがいい』、かねてから、そう感じていた人はいたと思います。しかし俗にいう“村社会”という雰囲気が強い日本では、既成概念には反撥しにくいと思います。日本人は、他人と同じことすることが正しいのだと思いこむ傾向が強く、他者と違うことをするべきではないという観念が強いと感じます。
また全員と同じことをしない者を、批判したり、蔑視したりし、集団や共同体の中で疎外することもあると思います。    
本心から結婚したかったわけでもなく、心から家庭を持ちたかったわけでないものの、そうしないわけにはいかなかった、そういう人もいたと思います。しかし社会がそれを許さなかったのだと感じます。
 しかしやがて価値観が多様化し、結婚しなければならないという既成概念の縛りが緩んだといえるかもしれません。その縛りから抜け出したかった人たちが多かったから、緩んだのだと思います。
少子化の原因として、同性愛はそれほど大きな要素ではないと思います。
 そうなると同性のパートナーの権利を認めたところで、少子化が加速する可能性は低いと思います。
 また、同性愛は自然の摂理に反するという理由で、同性愛そのものを批判する人もいるようです。しかし人間も、自然から生まれた自然の生き物だと思います。そんな自然の生物である人間の中に、同性を愛する個体が一定数いるのであれば、それも自然の摂理だと思います。
また、同性婚を認めると、家族制度が崩壊するために反対だという意見もあるようです。しかし人々のために制度があるのであって、制度を守るために特定に人たちに不自由を強いるべきではないと思います。
社会に一定数の同性愛者がいるのなら、それに対応した制度を作るべきだと思います。そうしたとしても、同性愛者が少数派なら、既成の制度が崩壊することもないと思います。