2015年5月3日日曜日

本当は過去ばかり見ている者たち

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2015年5月 2日「本当は過去ばかり見ている者たち

概要
法は常に変わり続けるものであり、憲法も永遠に変えてはならないということはないと思います。ただやはり憲法はとても重要な法ですので、それを変えるならば、変える理由が重要だと思います。
現在、憲法改正を進めている政治家のほとんどが、『押し付けらえた憲法だから変えるべきだ』という考えだと感じます。
『今の社会に合っていない』という言葉も発せられますが、もっともらしい理由を付け足していると感じます。
また『押し付けられ』という思いが、無自覚に『今の時代に合わない』という思考を引き出している政治家もいると感じます。
 民主的国家体制も『押し付けられた』という見方があると思います。しかし民主的体制を変えるべきだという意見は耳にしません。口に出さないだけかもしれません。
『憲法を変えることで、占領体制から踏み出すことができる。戦後トラウマから脱却できる』
過去ばかりを見ているために時代から取り残されている者の認識だと感じます。戦後70年が過ぎ、占領下を実体験した人たちは少なくなっていると思います。戦後トラウマを抱えている国民はそう多くはないと思います。
 ただ占領体制下を知る人たちから、戦後トラウマを植え付けられている政治家が多いと感じます。
そしてその政治家が、次の世代の政治家に同じ戦後トラウマを植え付けていると感じます。だから今、憲法改正を訴えている若手政治家も、過去ばかりみていると感じます。そして「憲法をかえる」それ自体に情念を燃やしていると感じます。
だから変えなくてもいいことを変えて、とりあえず「憲法を変えた」という事実を作ろうという姑息なことしていると感じます。

現在の政治家の下では、憲法を変えるべきではないと思います。過去ばかり見ていながら、未来を後付けの理由にしていると感じるからです。ちゃんと未来に目を向けている政治家が現れ、彼らが力をつけてから憲法改正をするべきだと思います。