2015年5月21日木曜日

短文化による思考回路

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2015年5月 21日「短文化による思考回路」


概要
インターネットでは、言葉が短くなる傾向があると思います。自分の意見を発信する時も、他者とのコミュニケーションを取る時も、です。インターネットにおける短文化は、思考回路を短絡的にし、思慮を浅くし、意思伝達を不十分にしているような気がします。
 ただそのようなことは自覚できないものだと思います。
動画投稿サイトやテレビの報道番組が、インターネットを通じて募っているコメントを募っています。それは多くの人にとって、自分の意見を、その場ですぐに、簡単に、大勢に向けて、発信することが出来る場になると思います。
そんなコメントの多くは無記名であり、短時間で流れ去っていくものだと思います。それはコメントの特徴だと思いますが、発言に責任を感じられないと思います。責任を感じていない言葉が、簡単に発信されているということです。
それによって思考回路が短絡的になる傾向が、社会全体にあると感じます。短絡的な思考回路による論理は、極端になったり、独善的になったりする傾向があると感じます。固定観念を強め、主観による断定的な主張になることが多いと思うのです。
それは他者にレッテルを貼ることに繋がっていると思います。意見対立は深まるばかりだと思います。
また無料通話アプリでは、短時間で短い言葉を細かくやり取りすることが一般的になっているように見られます。文章で考えていることを表現するのは限界があると思います。ましてその文章を短くするとなると、意思伝達が不十分になりがちだと思います。
そのため近年の人間関係は、多くの他者と繋がっているものの、個々の接し方が希薄になっていると感じます。
また思考が短絡的で、思慮が浅いということは、後先考えられないということであり、それが時に凶悪犯罪を起こすことに繋がっているような気がします。