2015年8月13日木曜日

本気になれば

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2015年8月 13日「本気になれば」


概要
『必要に迫られないと、やる気にならない』とか『切羽詰まってからでないと、本気がでない』などと感じたことがある人は多いと思います。
先々を見据えて早くから努力し、成果を上げている人の話を聞くと、『自分も今度からはそうしよう。そうすればこの人のように成功するはずだ』などと決意することがあります。
 しかしその決意が実行されることは稀だと思います。決意のもろさを感じることが多いと思います。そして人はまた決意をし、それを崩してしまうものだと思います。
 福島第一原発の事故から四年が過ぎた今年の夏、電力不足だという声は聞いていないと思います。今夏は各地で記録的な猛暑だという声を耳にしますが、電力不足という声は聞かない気がします。むしろ『電気は足りている』という趣旨の言葉が多いと感じます。
 それは、電化製品の省電力化が進んだことや、企業や家庭が省エネに取り組んでいることが理由の一つのようです。福島第一原発の事故により、いわば『必要に迫られて』あるいは『切羽詰まった』ために、本気で『省電力化』や『省エネ』に取り組むことになったといえるかもしれません。
 本気で取り組んだ結果、省電力化が進み、省エネが習慣となり、それが電力不足を心配しなくても済むようにしたといえるかもしれません。
 考えてみれば、電化製品の省電力化や、家庭や企業の省エネは、ずっと前から必要性が論じられ、呼びかけられていたと思います。
 しかし必要に迫られたり、切羽詰ったりしなかったため、大きく進むことが無かったのかもしれません。
 それが福島第一事故によって『必要に迫られ』『切羽詰まった』ため、本気で取り組んだという印象があります。
 そうなるとこれから原発が稼働し、発電するようになると、再び人々は“本気”を出さなくなるだろうと思います。