2015年8月17日月曜日

金と快楽のため

エムズ日記は電子書籍で販売しています。
全文はそちらで。


2015年8月 17日「金と快楽のため」

概要
ライオンやゾウなどの狩猟は、『金と快楽のため』といえるかもしれません。象牙を売って金が得られるから、ゾウを狩る者がいると思います。また『獲物をしとめた』それ自体や、それを自慢することで快感を得られるため、ライオンを狩る者がいるのだと思います。
また人間は『狩りが成功した』それ自体に快感を得るものだと思います。魚釣りや山菜採りも、食べられることに対する喜びだけでなく、『釣れた』『採れた』それ自体に、喜びを感じるものだと思います。
人間社会で、『金と快楽のため』の行為をやめさせるのは、極めて難しいと思います。モラルは往々にして、欲には敵わないものだと思います。
そんな中、定められた金を払った者には、定められた範囲内で、定められた頭数の狩猟を許可し、狩猟者が払った金を動物の保護に使う、そのような仕組みを行っている国や地域があると聞きます。それが野生動物の保護に繋がった地域があるそうです。しかし結局は金が絡んでいるため、謳い文句通りにいかない場合もあるようです。
もしライオンやゾウがいなくなったとしても、密猟者は『その時は別の食い扶持を探すだけのこと』と思いっているのかもしれません。狩猟者は、『その時は、別の場所で、別の獲物を撃つだけのこと』と思っているのかもしれません。
しかし自然界の食物連鎖はあくまでも“連鎖”であり、“弱肉強食”は人間が勝手に抱いたイメージでしかないと思います。
連環状の鎖は、1コマでもなくなったら環にならないと思います。人間が、食べない生物を絶滅させてしまうと、食物連鎖を断ち切ることになると思います。
人間が身勝手なことをすると、人間に跳ね返ってくることは容易に想像できると思います。
それにしても、金と快楽に対して人間が出来ることは、あまりにも少ないと思います。

『倫理や道徳に訴えること』『ルールを作ること』『そのルールに基づいて取り締まること』