2015年8月27日木曜日

創作者の苦労

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2015年8月 27日「創作者の苦労」

概要
せっかくいいものが出来たのに、それが他者の作品と似ていることを知って、がっかりした経験がある創作者は少なくないと思います。仕方なく一部を修正したものの、どうしても最初の案より見劣りしてしまい、結局作品を破棄したという経験がある創作者もいるのではないかと思います。
特に、出来るだけ万人に受け入れられるように、単純な造形を用いたデザインは、いくら独自性をだそうとしても似てしまうことがあると思います。
『どこかで目にした作品が、無意識に発想の下になっていたかもしれない』『絶対に目にしたことはないから、偶然同じような発想をしたのだろう』それが稀ではないことを、創作者はわかっているような気がします。
デザインに限らず創作者は、既存の作品に似ているものがないか調べて、場合によっては修正する作業を常に行っていると思います。
 それは創作者にとって仕事の一つであり、創作における苦労の一つだろうと思います。昨今はその作業の必要性が増していると思います。後になって似ていることが発覚すると、インターネットで非常に大きな非難を受けることが予見されるからです。
 また昨今はインターネットで多くの絵柄や画想を見ることができ、「フリー素材」などを使うことも増えていると思います。それを創作に取り入れることに抵抗がない人もいるような気がします。創作を任せられたスタッフの中にもそういう人もいるのかもしれません。任せた創作者は、スタッフが模倣や盗用を行っていなか、監督する責任があると思います。
過去の作品にスタッフによる模倣や盗用があったなら、それについては真摯に謝罪をし、そうではないものは丁寧に説明するしかないと思います。
ただそのような説明は事実を述べていても、言い訳めいて聞こえてしまうものだと思います。納得されない場合もあると思います。

そうなると法に任せるしかないと思います。