2015年8月21日金曜日

看板架け替え

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2015年8月 21日「看板架け替え」


概要
5年前、俗にいう『消えた年金問題』などによって、社会保険庁が解体されて日本年金機構になったのだと思います。それは、社会保険庁には自浄能力がないと考えられたのだと思います。
また社会保険庁は組織の体質に問題があり、それは組織そのものを造り変えなければ改善されないと判断されたのだと思います。しかし「看板架け替え」になるのではないかという声があったと思います。
ただ、それまでの組織を解体して新しい組織を作るにしても、いくらなんでもゼロからというわけにはいかないと思います。どうしても社会保険庁から、様々なものが移さざるを得なかったと思います。そうなると『結局何も変わらないのでは?』という声があがるのは仕方ないと思います。
数か月前に日本年金機構から大量の個人情報が流出し、それついて内部調査の結果が発表されました。『個人情報の重みに関する意識が欠けていた』とのことです。企業などから個人情報が流出したということは、何度も報道されていると思います。
国民の年金を扱う組織であり、多くの個人情報を扱っている組織が、『意識が欠けていた』というのは、あまりにもお粗末だという印象を受けます。
また、社保庁から続いていている組織体質が問題だと聞きます。その体質は、むしろ社保庁時代より悪化したのではないかという声もあるようです。
もし組織の体質が社保庁時代よりも悪化したと思われるのなら、『社保庁を解体して、日本年金機構を作る』その改革が失敗だったということになると思います。
仮に悪化しなかったとしても、社保庁時代がから残る体質が問題だというのなら、やはり5年前の改革は失敗だったということになると思います。
そうなると、5年前に組織を解体しても改善できなかった体質を、これからどうやって改善するのだろうと思います。それはとても難しいことだと思います。
日本年金機構再生本部を立ちあげるそうですが『で?』と感じている人もいるような気がします。
『今度は本当に改善されるの?』そう感じている人もいると思います。