2015年8月23日日曜日

愚の発想

エムズ日記は電子書籍で販売しています。
全文はそちらで。


2015年8月 23日「愚の発想」

概要
緊縮財政によって経済が落ち込んだのなら、いかにして経済を発展させるか考えるべきだと思います。
緊縮財政によって失業者が増えたのなら、いかにして雇用を生み出すかを考えるべきだと思います。
借金は、その場しのぎを繰り返すことで雪だるま式に膨らんでいくものだと思います。
いかにして今をしのぐか考えるのではなく、金を稼ぐことを考えなければならないと思います。
まして、いかにして借金を棒引きにさせるか、いかにして借金を踏み倒すか、そんなことを考えている場合ではないと思います。
ギリシャは経済規模を拡大しなければ、財政体質は変わらないと思います。これからもずっと、借金を返すために借金をしていくことになると思います。
そこから脱却するには、国に金が入るようにすることが必要だと思います。脱税を取り締まることは当たり前だと思います。経済規模を拡大することが不可決だと思います。
『産業は観光しかない。それ以外に国を支える産業などない』そういって決めつけて、諦めている限り、これからもギリシャの債務は積もっていくばかりだと思います。
新しい産業を生み出す、既存の産業の規模を拡大する、それをやるとなると国が金を出さなければならないこともあると思います。それが債務削減を求める理由ならば、政治家の考えとしては健全だと思います。
雇用がないから公務員を増やし、国民の生活のために年金支給額を増やす、そのために国に金が必要だ、だから借金を帳消しにしてほしい、そんな理由では簡単に認めるわけにはいかないと思います。

それにしても『返せない借金を帳消しにしてもらう』『厳しいことには従わない』『出来もしない公約を掲げて選挙に出る』『行き詰ると国民に投票させる』、発想そのものが政治家として相当に無能だと感じます。