2015年8月31日月曜日

言論と利害

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2015年8月 31日「言論と利害」


概要
公共放送は国民から受信料を集めて運営しているため、原則的に市場原理の影響を受けないと思います。
しかしそれはあくまでも原則であり、資本主義社会にある組織であるからには、利害関係を切り離すことは出来ないと思います。
 公共放送であっても、報道の仕方や“解説”の文章の書き方などに、『利益のため』という“本音”が窺えることがあると感じます。
まして民間企業である報道機関は、報道においても、言論においても、『利益のため』を含ませていると感じることがあります。
報道は事実を事実のままに、伝えることが原則だと思います。客観的であり中立的であり、公正であり、公平であるべきだと思います。
ただ文章の書き方や、図解の仕方や、映像の作り方や、音声の入れ方や、その抑揚の付け方などで、印象が左右されるものだと思います。
報道機関にも主義主張があり、報道にも民意を誘導しようという意図を感じることがあります。
言論は主義主張ですので、強い偏向性がなければ、中立性はそれほど重視されないと思います。報道機関にも政治思想があり、それを言論として発信するのは、社会的役割の一つだと思います。
しかし報道機関は、思想や主義ではなく『利益のため』という“本音”を、報道や言論に込めることもあると思います。
資本主義社会では、それを失くすことは出来ないような気がいます。ならばせめて報道機関は、報道と言論を明確に区別するべきだと思います。
ただ、報道機関にプライドあるなら、報道に対しても、言論に対しても真摯であるべきだと思います。