2015年8月24日月曜日

イメージ重視の議論では

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2015年8月 24日「イメージ重視の議論では」


概要
あらゆる道具にいえることですが、高度な道具は使う者を選ばないものだと思います。高い技術や十分な訓練を必要とせず、誰でも簡単に扱えて、誰でも同じ成果を出すことができるものこそ、高度な道具だと思います。
兵器もしかりで、技術が進歩すると、技術をもっていなくても、訓練をしなくても、使えるようになると思います。その方向で兵器の開発は進むと思います。人的なミスを減らすことにも繋がるからです。
しかし自律式ロボット兵器が人間を殺害するのは、いくら戦争といえども倫理的に問題だと考えられています。そこで、ロボット兵器が人を殺すこと以外のすべてを行い、最終的に『人間を殺すために引き金をひく』、その行為だけを人間にやらせるようになるかもしれません。
そうなると兵士の命が犠牲にならないため、徴兵しなければならないほど、兵士の数が減ることはないかもしれません。
 しかし敵対勢力もハイテク兵器を持っていることも十分にあり得ると思います。軍事施設を狙った精密攻撃が行われ、兵士の数が激減することもあり得ると思います。
また、自律式ロボット兵士が運用されて兵士の身の安全が高まっても、『人間を殺すために引き金をひく』それだけをやらされたのでは、精神に異常をきたす兵士が多くなるかもしれません。
そこで素人を徴兵し、くわしいことを教えずにやらせれば、精神的負担が少なくてすむ、そんな事態もあり得ると思います。
『軍事的技術が高度になっている』それは『徴兵制はあり得ない』という根拠としては、それほど強くないと思います。
ただ現在の世界の状況をみると、日本で徴兵制が取られる可能性は極めて低いと思います。