2015年8月9日日曜日

一度も実戦で使われなかったら、『抑止力』の強さは

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2015年8月 9日「一度も実戦で使われなかったら、『抑止力』の強さは


概要
人類は今までに二度の核攻撃を行っています。それによって非常に多くの民間人の命が奪われました。生き延びた人たちのなかには、長きに渡って放射能の影響に苦しめられた人も少なくないと聞きます。
 また、あの惨状を目の当たりにし、そのなかで生き抜いた人たちは、心にも深い傷を負ったと思います。
 原発の凄まじい破壊と殺戮は、戦争という殺し合いの下であっても、非人道的だと思います。
『人類が核兵器を生みだしておきながら、一度もそれを使わない世界はあり得るだろうか』
 何とも言えないと思います。この世界は様々な事柄が複雑に関わり合っているため、過去を振り返って『もしも』などと考えても、確かなことは何も言えないと思います。
ただ何事であっても、実際に目にした方が、数字や言葉で示されるよりも強い印象を受けるものだと思います。原爆の凄まじい破壊と殺戮と目にすることで、核兵器に対する恐怖心がより強まったのではないかと思います。核兵器に対する恐怖が強いほうが、『核抑止力』も強く働くものだと思います。
 もし70年前に原爆が使われなかったなら、その後にあった戦争で核攻撃が行われたかもしれません。その可能性は、現実のそれより高かったのではないかと思います。それが人類史上初の核攻撃になるのですが、その時点では複数の国が核兵器を保有しているだろうと思われます。先の大戦における核攻撃とは、様相が大きく違うだろうと思います。核兵器の応酬になる可能性が高いと思います。
『原爆は戦争を終わらせるために必要だ』『原爆の破壊力を世界中に見せつけることが必要だ』『我が国が原爆を実戦で使えることを世界中に知らしめることが必要だ』『我が国から遠く離れた島国の敵国は、そのための目標に適している』